ベンツAクラス 実質的な輸入車ナンバーワン!! 売れている理由とは?

■ライバル車よりも一歩先を行く先進安全装備が魅力

AMGラインには専用のダイヤモンドグリル、フロントバンパー、18インチ5ツインスポークアルミホイールを装着(写真はA180 スタイル AMGライン仕様)
AMGラインには専用のダイヤモンドグリル、フロントバンパー、18インチ5ツインスポークアルミホイールを装着(写真はA180 スタイル AMGライン仕様)
メーターパネル、センターモニターと液晶表示モニターが連なるコックピットはグラッシーで近未来的。「ハイ、メルセデス」でおなじみの対話型インフォテインメントシステム「MBUX」ももちろん搭載
メーターパネル、センターモニターと液晶表示モニターが連なるコックピットはグラッシーで近未来的。「ハイ、メルセデス」でおなじみの対話型インフォテインメントシステム「MBUX」ももちろん搭載

 しかし、AクラスのライバルであるBMW1シリーズやアウディA3などと比較すると、Aクラスの価格設定は高額だ。にもかかわらず、売れている。

●メルセデスベンツAクラス価格帯(362万~807万円)
●BMW1シリーズ価格帯(337万~633万円)
●アウディA3シリーズ価格帯(329万~661万円)

 これも理由はハッキリしている。Aクラスの標準装備を見ると、LEDヘッドライト、ワイアレスチャージ、24時間緊急通報サービスなどのメルセデス・ミー・コネクト。対話型インフォテイメントシステム(MBUX)が標準装備。

 直近では先進安全運転支援システムのレーダーセーフティパッケージも標準装備になっている。

 Aクラスを購入するユーザーは他社も比較することが多いのだが、オプションを付けていくと、Aクラスと同じレベルの価格帯になることも多いという。「それならメルセデスにするか!」というケースもあるようだ。

 そのAクラスのライバルといえるBMW1シリーズだが、2020年度の登録台数ランキングでは11位。台数ではAクラスに約3000台ほど差をつけられている。この差はどこからきているのか。これも取材をしていくと、興味深い事柄がわかってきた。

2021年5月18日、第4世代に進化したアウディA3シリーズが日本上陸。従来型よりもスポーティなデザインになった
2021年5月18日、第4世代に進化したアウディA3シリーズが日本上陸。従来型よりもスポーティなデザインになった

■競合するBMW1シリーズは販売面で大きく水をあけられている

ベンツAクラスのライバルであるBMW1シリーズは、2020年度の登録台数ランキング11位と販売で大きく差をつけられている。価格は337万~633万円
ベンツAクラスのライバルであるBMW1シリーズは、2020年度の登録台数ランキング11位と販売で大きく差をつけられている。価格は337万~633万円

 それは、女性ユーザーとセカンドカー需要だ。

 女性ユーザーはAクラスでは、推定で3割ぐらいと言われている。一方、1シリーズは「おそらく2割にも満たないかも」(販売員)。

 その理由だが、BMWのキャッチフレーズだ。「駆けぬける歓び」。BMWの走りの楽しさを表現した言葉として、すっかり定着している。しかし、これが女性ユーザーには「ひびかない」。むしろ、「BMWは走りのクルマだから、合わない」と思われ、敬遠されてしまうことがあるのだ。

 キャッチフレーズが定着したのはいいことなのだが、販売の現場では悩みのタネにもなっている。

 これがセカンドカー需要にもかかわってくる。実際に名義上もセカンドカーとして登録されているAクラスは、全体の1割程度のようだが、高級住宅地や会社オーナーのガレージで、メルセデスが2~3台並んでいる光景は見かける。もちろんその1台はAクラスだ。

 しかし、BMWの2~3台持ちという光景はあまり見かけないような気がする。

 2~3台目のクルマは大抵が娘さんか奥様用。その時に安全性や先進性を強調するメルセデスを、すでに出入りしているセールスに薦められれば「購入」というケースは多くなる。

 クルマ本体からセールスまでのいろいろな意味での幅広さがAクラスをランキング2位まで上昇させた理由といえる。

【画像ギャラリー】ローワイド&スポーティに進化! 販売絶好調の輸入コンパクト ベンツAクラスをギャラリーでチェック!!

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