マツダ・ロードスターのデザインは世界一!!【デザイン水掛け論Online】

■ロードスターは「パーフェクト」

 近年のFRフェラーリのデザインには魅力はない、812だってぜんぜんカッコよくない、ロードスターが勝つのはアタリマエ! とおっしゃる方もいるだろう。

 じゃ、旧世代最後のFR12気筒フェラーリである、365GTB/4、通称デイトナと比べたらどうか?

フェラーリ365GTB/4。1968〜1973年まで生産された
フェラーリ365GTB/4。1968〜1973年まで生産された

 たしかにデイトナのフォルムは、812よりずっとシンプルで美しい。パネル面にデコボコしたところはほとんどなく、ツルンと実に滑らかだ。

 しかし今度は逆に、ロードスターと比べると、シンプルというより単純すぎるように見える。デイトナに比べるとロードスターのフォルムは、どこを見ても微妙にうねっており、女性の体そのもの。デイトナには、そういう有機的な部分が足りない(断言)。

 最大の弱点(なんて言っていいのだろうかとためらいつつ)は、タイヤ、特に後輪が引っ込んでいて、かつ腰高なことだ。古いクルマなので仕方ないし、これはこれで味わいだが、ロードスターのきっちりツライチに近いタイヤ&ホイールの位置や、バランスの取れた車高はパーフェクト。

 はっきり言おう。ロードスターはデイトナより美しい!

■アストンマーチンにも勝利!!

 では、現行モデルで最も美しいFRスーパースポーツクーペと私が考える、アストンマーティンDB11と比較したらどうか!?

2016年3月のジュネーブショーで発表。アストンマーティンDB11、写真は「ヴォランテ」
2016年3月のジュネーブショーで発表。アストンマーティンDB11、写真は「ヴォランテ」

 アストンマーティンは、どのモデルも古典的な美をたたえつつ、見事にモダナイズしているが、中でもDB11は最もそそる。微妙にツンと上を向いたあご、そしてより深く官能的なウエストのくびれ。清楚でいてエロティック。まさに究極だ。

 が、それでも私は、ロードスターのほうが一枚上ではないかと考える。

 最大のポイントはお尻だ。アストンのお尻も美しいが、あまりにもバランスが整いすぎていて、印象に残らない。テールランプの造形も、ボディに溶け込みすぎている。

 その点ロードスターのお尻は、ほんの少しだけ上を向きすぎていて、それが心に刺さる。最高にセクシーだ。円と突起からなるシンプルなテールランプもインプレッシブ。この勝負もまた、ロードスターの勝利である!

 DB11にも勝ったということは、ロードスターのデザインは、現行モデルで世界一ということになるわけですが、お墓の下の前澤さんはなんて言うだろう……。私が考えもしない欠点を指摘して、「まったくダメ」と言いそうな気もする。

 前澤さんのデザイン評論は、最後まで予測不能でした。涙。

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