■「もう少し後ろが見えてもいいじゃん!!」なクルマ3選
【トヨタC-HR】
SUV人気によるSUVの多様化でクーペ的なSUVも増えているが、クーペ的なSUVはクォーターウインドウが小さいこともあり、後方視界は芳しくないクルマが多い。
その中でも後方視界が特に悪いのが人気のC-HRだ。C-HRの後方視界の悪さの理由はリアウインドウが寝ておりルームミラー越しの後方視界がSUVとしては非常に狭い。
またクォーターウインドウがないため斜め後方の視界が劣悪で、駐車の際にちょっと気を使うことが挙げられる。まあC-HRの後方視界は絶望的というほど悪いわけでない。
とはいえバックモニターがないと不安というオーナーも多いはず。C-HRは走りやスタイルにも気を配っているので、もうちょっと後方視界にも配慮が欲しいところだ。
【ランサーエボリューションX】
後方視界のいいクルマに入選したスバルWRX。その唯一無二のライバルだったランサーエボリューションⅩは、対照的に後方視界が悪い。
ランサーエボリューションⅩの後方視界が悪いのは大型リアスポイラーのせいである。
ランサーエボリューションⅩの大型リアスポイラーはトランクリッドからの高さがそれほど高くない。さらに、スポイラー本体の前後長が長いのだ。
これがルームミラー越しの後方視界を遮ってしまい、後続車の車種が日中でも判断が難しい。きっと性能優先であの形状になったのだろうが、速いクルマだけに後続が見えないというのもちょっと怖い!?
【ランボルギーニアヴェンタドール】
ランボルギーニに後方視界を期待するのは間違っているのは百も承知だが、その中でもちょっと考え物なのがV12エンジンを搭載するランボルギーニアヴェンタドールだ。
アヴェンタドールはルームミラー越しの真後ろの後方視界は最低限確保されており、バックモニターがあるのでカウンタックのようにシザードアを開けて後ろを目視しながら駐車する必要もない。
では何が困るかというと斜め後方の視界が劣悪な点だ。具体的にはCピラーの太さやウエストラインが高いのだ。
挙句に左ハンドルであるため、加速区間が短く左から右へ合流する箱根ターンパイクの駐車場出口や首都高のランプなどではいくらミラーを見ても、首を振っても右後方を確認するのは絶望的。
最後の手段として窓を開けて後続車の走行音でも後方を確認しないと怖い(大げさではなく怖い)。そのためアヴェンタドールに乗る際にはぜひ文字通り助手をしてくれる人が助手席にほしい。
■後方視界が悪いクルマが生まれる背景
大きな理由は空気抵抗の低減と、流麗なスタイルを求めるという2つの要因により、Cピラーが寝がちになり、ルームミラーを通して見えるリアウインドウ越しの後方視界が狭くなる。
寝がちなCピラーの影響でリアクォーターウインドウが狭くなったり、C-HRのようにリアクォーターウィンドウを着けられないことまであるためだろう。
後方視界は安全のための重要な要素であるため優先的に確保して欲しいところだが、空気抵抗低減やスタイルとの折り合いがあるのも事実ではある。
ならば、後方視界の悪いクルマの場合にはテスラ(もしくはバスなど大型車)のように、バックモニターをミラーやディスプレイなどに投影する機能も増えてほしい。
コメント
コメントの使い方