■競合のはげしい軽自動車とコンパクトカーの「大丈夫か?」なクルマ
●スズキイグニス
全長が3700mm、全幅は1660~1690mmのコンパクトカーだが、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は180mmを確保してSUV風に仕上げた。
個性的で面白みを感じさせるが、全高が1550mmを超えて立体駐車場を使いにくいこともあり、売れゆきはソリオやスイフトに比べて低調だ。2021年の登録台数は、1カ月当たり約240台だから、コンパクトカーでは少ない。
販売店によると「フルモデルチェンジや改良の予定はない」という。フェンダーやボディサイドの下まわりに、ブラックの樹脂パーツを装着するなど、もう少しSUVらしさを際立たせる必要があるかも知れない。
売れる素質のあるクルマだから、今後も改良を加えながら販売を続けて欲しい。
●ダイハツウェイク
軽乗用車では最も背が高く、全高は1835mmに達する。広い室内が魅力だが、2021年の届け出台数は、1カ月平均で1470台だ。タントの12%に留まる。
販売不振の原因は、多くのユーザーがタントで満足していること。全高がさらに80mm高いウェイクは、あまり必要とされなかった。販売店では「2021年7月に改良を行うが、大きな変更ではない」という。
今は背の高いスーパーハイトワゴンの軽自動車が大人気で、軽乗用車の約50%を占めるが、すべての車種が好調に売れるわけではないのだ。
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