■強気の理由その1:輸入車販売台数ランキング上位である
日本自動車輸入組合(JAIA)の外国メーカー車モデル別新車登録台数の推移を調べてみると、2014年から2019年までの6年間、Cクラスは暦年で3位に入っている。つまり1年間で売れた輸入新車に6年連続で3位に入っている。
Cクラスは最低でも受注生産のC180を除けば500万円台からスタートするクルマ。ちなみに、1位と2位はVWゴルフとBMWミニなので、平均的な車両価格は300万~400万円くらい。その次にCクラスが入っている。高額にもかかわらず、売れているのがCクラスなのだ。
■強気の理由その2:メルセデスはどれも高価格帯のモデルが人気
最近のメルセデスのクルマの販売状況を見ていると、高額モデルから売れていく傾向が強い。
例えばGLAの場合、スポーツモデルにAMG35とAMG45がある。前者は707万円、後者は900万円だが、人気はAMG45で、すでに納車待ちが発生。
さらにGクラスの場合、最低価格はG350dで1251万円だが、これも2021年5月に発売されたが品薄、納車待ち。当然上級グレードのG550(1705万円)やAMG63(2218万円)は、1年待ちの状態だ。
1月にデビューしたSクラスもS400d(1293万円)からスタートする各モデルも品薄状態という。新型車を出せば売れる、というのが今のメルセデスなのだ。
■強気の理由その3:先行予約特典のエントリー数
実は、今回のCクラスだが、6月に発表しているが、発売、納車はまだまだ先なのだ。
セダンのC200、C220dは、今年の秋。C200 4マチックは2022年の1~3月、C350eは2022年の半ば頃。ステーションワゴンのC200とC220dは2022年の春に納車開始を予定しているという。いま注文しても今秋にならないと納車されない。それどころか、7月初め現在では、注文もできない。
現時点では、オフィシャルウェブサイト上で新型Cクラス予約特典が利用可能となる先行予約特典のエントリーを実施しているだけなのだ。先行予約の開始は7月下旬という。
にもかかわらず、すでにウェブサイトには4桁の申し込みが入っているというのだ。
■いずれ「お安い」モデルも追加される……?
日本のユーザーは新車が発表されると、まず高額モデルから購入希望が入り、しばらくしてから、廉価版などが加わることが多い。新型Cクラスもいずれ500万円台のグレードが登場することは、インポーターも認めている。
しかし、あえて上級グレードを求める人は多い。新型コロナ禍で、経済的に苦しい人は、飲食業や旅行業など一部の人たちという。
いま、クルマ輸入車業界はミニバブルという話しも耳にする。特に高級なクルマほど品薄と言う。余裕のある人がいるからこそ、新型Cクラスは高額モデルでも売れていくのだろう。
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