オジサンセダンじゃないぜ!! 能ある鷹は爪を隠す ユーロRの魅力と楽しさ

■チューニングでスポーツ系にも大人系にもアジャスト可能なCL7

2002年に登場した2代目アコードEURO R(CL7)。走りを犠牲にすることなく高級感もアップした
2002年に登場した2代目アコードEURO R(CL7)。走りを犠牲にすることなく高級感もアップした

 CL7は発売からすでに20年近く経過するが、まだまだチューニングパーツはある。

 もともとエンジンは220psを8000rpmで発揮する高回転型でシビックTYPE Rと比べても遜色ない。社外エキマニで官能的なVTECサウンドを引き出して、ECUチューンで出力を解き放てば、HONDAでしか味わえない「パワーが炸裂するNAエンジン」を存分に味わうことができる。

 もちろんほかのEK9やDC2、DC5、FD2でもその官能的なNA VTECエンジンを味わうことはできるが、いずれも中古車市場では高騰中。とくにEK9やDC2はすでに新車価格を遥かに超えている。FD2も200万円以下ではほぼ買えない。それがCL7であればまだ100万円台前半から購入可能。

 しかも、そのエンジンが一見普通のセダンに搭載されているのだからたまらない。中身はすごいという優越感を持ったまま、お父さんの休日のセダンのフリをすることが可能だ。

家族のお迎えにも使えるような普通の外見でありながら、本気の走りも楽しめるセダンだ
家族のお迎えにも使えるような普通の外見でありながら、本気の走りも楽しめるセダンだ

 足まわりはサーキット向け車高調も各社からリリースされているし、ストリート向けのコンフォートモデルもある。同時にアーム類は強化ブッシュにすれば、よりシャープなハンドリングも可能。

 のちに登場して大人気になるFD2シビックTYPE Rのような、バリバリのスポーツセダンにすることも可能だ。車重は120kgほど重く、FD2ほどの切れ味はないが、決してとっつぁんセダンではない、スポーツセダンに仕上げることができるのだ。

 コンフォート系に仕上げるなら、パワー系はそのままでもいい。ノーマルサスでもいいし、乗り心地重視のサスでもいい。

 フロアに補強バーを入れ、フロントフェンダー内にインナーブレースを追加すると、もっとどっしりとした高級感溢れる乗り味を実現できる。BMW M3的な速くてスポーティだけど大人なセダンが目指せるのだ。

 さすがにCL1は販売数が少なかったこともあり、アフターパーツは少ない。しかし、CL7であればパーツは豊富でいろいろな楽しみ方ができる。そんなアコードEURO Rは今も適正価格で買える数少ないVTECスポーツなのだ。

【画像ギャラリー】おとなしい見た目をした本気のカタマリ!! ホンダのもうひとつの『R』アコード EURO Rは楽しいぞ!!

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