各メーカー自動運転技術ランキングを独断で選んでみた 2021年夏版

日進月歩 切磋琢磨! 各メーカー自動運転技術ランキングを独断で選んでみた 2021年夏版

 いまや軽自動車にも広く搭載されるようになった、自動運転レベル2の先進運転支援システム(編集部註/厳密にいうと「レベル2」までは「自動運転技術」ではなくあくまで「運転支援技術」というべき)。「レベル2」とは、運転操作の一部を、クルマ側がアシストしてくれる状態のこと。

 運転の主体はあくまで運転者ですが、運転操作の多くをシステムが支援してくれることで、運転者の負荷を軽減することができるほか、常にシステムが監視することにより、事故を防いだり、被害を軽減する、といった効果が期待されています。

 自動運転レベル2のなかでも、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKA(レーンキープアシスト)は一般的になりましたが、そこから先のハンズオフ制御まで考えると、技術内容や出来栄えは、メーカーによってちょっとずつ違っています。

 「興味はあるけど内容が複雑で比較が面倒」というかたもおられるでしょう。そこで今回、現役の車両開発技術者である筆者が、レベル2技術の最高峰である「ハンズオフ制御」について、システムの技術力の高さをランキング形式でまとめてみました。

文:エムスリープロダクション、橘一徳
写真: BMW、SUBARU、HONDA、NISSAN、TOYOTA、

【画像ギャラリー】国内モデルの自動運転レベル2システム 賢いランキング トップ4


4位 BMW「ドライビング・アシスト・システム」

 高速道路で渋滞に巻き込まれた際、一定条件のもと、運転者に代わってクルマがハンドル操作を代行するのが、BMWのハンズオフ機能です。2019年に搭載が始まったこの機能は現在、BMWのモデル(3シリーズ、5シリーズ、7シリーズ、8シリーズ、X3、X5、X6、X7)に広く搭載されています。

 ハンズオフの設定方法は、難しくはないものの、やや手間が必要。30km/h程度の低速で先行車追従制御中に、メーターにハンズオフ許可が表示されたら、ハンドルのハンズオフスイッチを押すことで制御を開始。渋滞が解消し65km/hまで速度が上がると、メーターにハンズオンの要求表示がされ、自動的に終了されます。

 ハンズオフをする際にスイッチを押さなければならない、という操作性は、運転者にハンズオフ制御中であることを認識させることができる、という意味はありますが、なくてもいい操作とも考えられ、今後の改良に期待したいところ。設定車種全グレード標準装備という点は、好感が持てるでしょう。

BMWの「ドライビング・アシスト・システム」は、設定車種に全グレード標準装備。一方で、ハンズオフの際にスイッチを押さなければならないのが、やや手間に感じる

3位 SUBARU「アイサイトX」

 2020年末に発売された「2代目レヴォーグ」で採用された、アイサイトX。従来のアイサイトから、ハンズオフ制御やナビとの連携機能を搭載し、大幅に機能が向上しました。

 高速道路上で、全車速追従クルーズコントロール(ACC)を使って走行中に、50km/h以下になるとハンズオフできるのに加え、ナビと連携し、前方にカーブを確認したら予め減速するほか、料金所でもETCの通過速度まで減速したりと、あったらうれしい機能が装備されています。

 BMWのシステムと比較すると、ナビと連携したことで、料金所やカーブ走行時の走行速度を自動的に調整してくれる利便性の高い機能があることが魅力。操作性も、ハンズオフに切り替える度にスイッチを操作する必要がないので、煩わしさはありません。

 一方で、ナビと連携して緻密な制御ができるにもかかわらず、ハンズオフの作動速度域が狭いところは、今後の改良に期待したいところです。

スバルの「アイサイトX」は、ナビと連携したことで、カーブ前と料金所前で速度制御してくれるのが魅力。今後、ハンズオフの作動域がもっと広がることを期待したい

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