全盛期はいつだった? 超名門レガシィの歴史を振り返る

歴代最高モデルからセダンB4国内生産終了へ

「歴代最高のレガシィ」と名高い、4代目レガシィ(2003~2009)

全幅が3ナンバー化され、完成度がさらに上がった4代目レガシィツーリングワゴン。スバルとして初の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクルマでもある
全幅が3ナンバー化され、完成度がさらに上がった4代目レガシィツーリングワゴン。スバルとして初の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクルマでもある

 2003年、4代目へとフルモデルチェンジ。ついにシリーズ初の3ナンバーサイズとなった。衝突安全性、室内居住性、空力性能、走行性能、100kgの軽量化など、完成度の高さが評価された。日本カー・オブ・ザ・イヤー2003-2004にて368点を獲得し(プリウスと46点差)、スバルとして初のCOTYイヤーカー受賞となった。また、この代から、クロスオーバーSUVタイプの国内名称が、北米と同様の「アウトバック」に改称された。

 ツーリングワゴンのEJ20型2L水平対向ターボエンジンは、先代までのツインターボからツインスクロールのシングルチタンターボへと変更。段つくようなパワーの出し方が改善し、低速トルクとレスポンスに優れた優秀なエンジンへと進化した。なお、250psを発生する新開発の3L水平対向6気筒エンジンを搭載した3.0Rグレードも登場。最終型では運転支援システム「アイサイト」を初搭載した。このモデルこそが、「歴代最高のレガシィ」だというスバルファンが多いのも特徴だ。

さらに肥大化した、5代目スバル レガシィ (2009~2014)

 ボディサイズがさらに拡大した5代目レガシィは2009年に登場。ツーリングワゴンは、全長4775(4代目+95)×全幅1780(+50)×全高1535(+65)mm、ホイールベース2750(+80)mmと、確実にひとクラス上のサイズになった。

 主要マーケットである北米市場でのスバル車人気(車高を上げたアウトバックが大人気)に引っ張られ、アメリカ人に合わせての居住性改善をしたことが要因だ。これによって、日本では扱いにくさすら感じるミディアムクラスのワゴンになった。エンジンも2Lを廃止し、ツーリングワゴンとB4は、2.5LのNAとターボ、アウトバックは2.5L NAとフラット6、3.6L NAという構成となった。

 4代目までのスタイリッシュなスタイリングから、厚みのあるフロントセクションと派手目なフロントマスク、高めの全高など、それまでのレガシィを愛してきた日本人の心に、「これじゃない」感がよぎったモデルでもあった。

ツーリングワゴンが廃止された、6代目レガシィ(2014~2021)

6代目レガシィB4 。セダンモデルの30年余にわたる国内での系譜に終止符が打たれた
6代目レガシィB4 。セダンモデルの30年余にわたる国内での系譜に終止符が打たれた

 ステーションワゴンが廃止となり、クロスオーバーSUVのアウトバックと、セダンのB4のみとなったレガシィ。北米からの要望でボディサイズはさらに拡大し、B4で全長4820mm、全幅1840mmにまで成長、室内も豪華絢爛に進化し、まさにグローバライズ(アメリカナイズ)された。なお、B4は2020年6月に、アウトバックも、2021年1月24日をもって、現行モデルの受注生産の受け付けを終了。なお、今回の新型ではB4は国内では販売されない。

ついに新型レガシィアウトバック登場

新型レガシィアウトバック。先代モデルとほぼ同じサイズを維持した(全長4860×全幅1855×全高1680mm) 
新型レガシィアウトバック。先代モデルとほぼ同じサイズを維持した(全長4860×全幅1855×全高1680mm) 

 2019年7月、新型アウトバック北米仕様が発売された。日本では生産終了となったB4も発売された。ボディサイズは全長4860×全幅1855×全高1680mmと、先代モデルとほぼ同じ。搭載されるエンジンは260ps/38.4kgmを発生するFA24型2.4L水平対向4気筒ターボだ。そして遅れること約2年後の2021年10月、ようやく国内仕様が、正式に発売開始された。

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