■古さを感じない秀逸なデザインが一番の魅力
不思議と古さを感じさせないのが、CTのデザインである。2度のマイナーチェンジでエクステリアに変更は加わっているものの、現在も初代の面影は色濃く残す。スピンドルグリルを自然とデザインに加えられるエクステリアは、2011年当時から、大きく時代を先取りしたものだった。
さらに秀逸なのはインテリアだ。ナビは開閉式から据え置き型に変わり、ワイドディスプレイになったが、目立った変更はこの程度である。
スイッチ類に若干の変更がある程度で、デザインの大枠は2011年の初期型から変わらない。それでも、現行型のプリウスやアクア、他メーカーのライバルと比較しても、古さを感じないから驚きだ。
しかし、駆動システムや足回りなどには、隠しきれない古さが見える。特に30系プリウスとの比較では、歴然とした差が体感できたが、現行型プリウスと比較すると、性能の差はかなり小さい。
それでもレクサスラインナップでCTは欠かせない存在だ。自動車販売は、ホームランばかり打つ超スーパースターだけでは成り立たない難しさがある。目立たないが、必ず送りバントを決めてくれる存在が、そのメーカーを強く成長させるのだ。
レクサスにとってCTは、いつでも送りバント決めてくれる頼れる選手に成長した。鳴り物入りで加入した小さなルーキーは、今や大ベテランとなって、レクサスを陰から支えているのである。
【画像ギャラリー】看板娘から大ベテランへ!! 立ち位置こそ変われどいまだ愛され続けるレクサス CT(8枚)画像ギャラリー
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