2000年代に入って早くも21年が経過した。のちに「内燃機関最後の黄金時代」と呼ばれる可能性も高いであろう21年間だ。
本企画では、そんな2000年以降に登場した新型車をメーカー別にランキング。それはそのまま日本車の近代史にもなる。今回は『スズキ・ダイハツ編』だ!
※本稿は2021年8月のものです
文/片岡英明 写真/SUZUKI、DAIHATSU、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2021年9月26日号
■スズキ:個性派ぞろいのなかで激アツホットハッチがNo.1
●スイフト(2000年1月デビュー)からソリオ(2020年12月デビュー)まで:全57車種
スズキのクルマ作りが変わったことを証明したのが2代目スイフトだ。ベース車でも世界トップレベルの走りの実力を秘め、デザインも洗練されていた。
これを発展進化させた3代目スイフトは、さらに商品性を高めている。特にスイフトスポーツは、サーキット走行もこなす高い潜在能力を秘めていた。
リニアなハンドリングと優れたコントロール性を身につけ、1.6LのDOHCエンジンは高回転まで軽やかに回る。
クロスレシオの6速MTは変速することが楽しい。しかもうれしいことにリーズナブルな価格設定だった。弟分のアルトワークスも開発陣の情熱が伝わってくる力作だ。
初代ハスラーも多くのファンを獲得し、名車に数えられる一台と言えるだろう。SUVテイストのデザインは幅広い層のファンを魅了し、走りと燃費性能も一級だった。また、4WDも実力派だ。
登録車では軽自動車の枠から踏み出し、トヨタを本気にさせた3代目ソリオが傑作中の傑作。実用性能の高さは文句なしだ。最新のジムニーシエラも国際商品として通用する実力の高さが光る。
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