素早く現在の天候や先々の天候の変化を調べるのに、スマホアプリはとても重宝する。
日本気象協会の「道路の気象影響予測」はWebサイトで使用できる、全国の主要な高速道路における気象情報をまとめてある。
長距離の移動などで活用できるこのサービスを紹介しよう。
文/藤田竜太
写真/ベストカー編集部、Adobestock(トップ写真=naka@AdobeStock)
■久しぶりの帰省をよりスムーズに
新型コロナの影響も今のところ落ち着きをみせ、今年のお正月休みには、クルマでふるさとに帰省しよう、あるいはスキーに出かけようと考えている人も多いことだろう。
ただ、この時期の移動となると、やはり積雪や路面の凍結など、気象条件に左右される要素が多くなる。
より安全、確実に快適なドライブを楽しむには、事前の気象情報のチェックが欠かせない。
最近は天気予報もネットで見るのが主流だろうが、じつは道路に特化した気象情報サービスがはじまっている。
一般財団法人 日本気象協会tenki.jpの「道路の気象影響予測」がそれだ。
これは2020年の8月にスタートしたサービスで、全国の主要な高速道路における気象影響予測情報を、6時間ごとに最大48時間先までネットで掲載。
例えば、中央道なら、東京都内、神奈川県内、山梨県内、長野県内、岐阜県内、愛知県内といった具合に、同じ高速道路でも都道府県単位にわけて、道路の安全走行に支障がある「気象影響リスク」を表示。
「大雨」「大雪」「強風」「風雪」「高波」の5つについて、それぞれ4段階で影響の可能性を知ることが出来る。
■より快適&より安全なドライブのために
日本気象協会の担当者によると、日本気象協会では従来から道路管理者や物流会社など企業向けに気象情報の提供を行なっており、この「道路の気象影響予測」も、日本気象協会内の道路系の気象予測専門部隊と連携したデータをアップしているので、その精度はかなり高いとのこと。
「ドライバーの皆さんは、お出かけの際、高速道路の渋滞予測は気にされて、出発時間やルートを検討されていると思います。それに比べ、道路の天気情報を加味して、出発時間やルートを考える方はまだまだ少数派なのではないでしょうか。
でも、同じ東京から名古屋方面に向かうときでも、冬なら中央道は雪が降る心配がありますし、台風の時期だと海に近い東名高速はその影響を受けやすいといったことがあるわけです。
荒天時の高速道路というと、まず通行止めになるかならないかというのが気になるでしょう。
ですが、通行止めにならなくても、雨、風、雪などのリスクがあるときは、その時間帯を避けるとか、ルートを変更することで、より快適に、より安全にドライブすることが出来るので、ぜひこの「道路の気象影響予測」を活用していただければと思います。
これからは渋滞予測と同じような感じで、「道路の気象影響予測」のページにアクセスしてもらいたいです」(日本気象協会 道路の気象影響予測 担当者)。
ちなみに台風による高波の影響を受けやすい、太平洋沿いの道については、高速道路以外でも情報提供を行なっている。
また同じ日本気象協会tenki.jpの中に、気象予報士がポイントを解説する「日直予報士」のコーナーがあり、とくに天気が荒れ模様で、クルマの運転にも支障がありそうなときは、この「日直予報士」からも注意を促すアナウンスがある。
※例:12月4日の「道路影響予測」4日(土)は冬型の気圧配置 北海道から北陸で雪や雨 車の運転注意(リンク先)
毎年冬になると、大雪による高速道路の通行止めや、長時間の立ち往生などがニュースになるので、この冬は「道路の気象影響予測」を味方につけて、そうした自然災害に巻き込まれないよう、周到なドライブプランを考えるようにしよう。
●道路の気象影響予測(リンク先)
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