いまだ無免許のオトコ、カーツさとうの「免許があったらいいなと思う瞬間、なくてもいいなと思う瞬間」


 齢58にして普通免許を取得していない稀代のコラムニスト、カーツさとう。自動車雑誌であるベストカー本誌で連載を持つ彼がいったいなぜクルマの免許を持たないのか? そして、いまだ免許を取得した際に達成したいという果てしない野望とはいったい何か?

 欲望をむき出しにして熱く語る彼の魂の叫びに耳を傾けてほしい!!

文/カーツさとう、写真/西尾タクト、Adobe Stock

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■免許を取る想いイコールSDGsなのだ!……

 瞬間とな!? 免許があったらいいなと思う「瞬間」とな? ハッキリ言う。そんな瞬間なんぞ、オレの無免許人生において一度たりともないッ!!

 そんなチンケな感情、思うワケがない。なぜなら瞬間ではなく、「ズ~ッと」免許はあったほうがいいと思っているからだ!!

無免許のカーツさとう氏(手前)でも免許があったらいいなと「瞬間的に」思うことは無いのか?の問いに「ない」と即答。なぜなら、ずっとあったほうがいいと思っているからだ

 20歳の時に自動車学校を中退して以来、オレはズ~ッと免許があったらいいなと思っている。思い続けている。持続して思ってる。持続しまくっている!!

「免許があったらいいという思い」……いや、「思い」というより「想い」と書いたほうがいいだろう。その想いは無免許人生でズ~ッとッと持続中だ!

要するに今流行りの言葉でいうならば、「持続可能」な想いだ。つまりは、免許を取るという目標は、このオレにとって「SDGs」(持続可能な開発目標)と言っていい!

SDGsとは国連主導で進められる国際的な「持続可能な開発目標」のこと。最近よく目にするアイコンは、17の開発目標を示したもの。カーツ氏のSDGsとは「持続的な○○目標」としては一致!?

 皆さんは何か実行されてますか? 2015年9月の国連サミットにおいて採択された国際社会共通の目標である「SDGs」を?

免許を取りたい「持続的な想い」が爆カーツ的に沸き上がった出来事とは?

 それはともかく。終始一貫して自動車免許を「取りたい」と想い続けているが、その想いがいつになく爆発的に沸騰する出来事というのが時々ある。

 今でも覚えているその最初の出来事は、今を去ること40年前。オレがまだ18歳の時である。その時ワタシは大学浪人生という、今も似たようなもんだが、本当にしがない身分であった。

 その日。近所のバス停で、予備校に通うためのバスを、オレはひとりわびしく待っていた。すると目の前に1台のクルマが止まった。

当時浪人生だったカーツ氏の前に、小学校の同級生を含むアベック2組を乗せたクルマが止まった。その出来事がカーツ氏の免許を取りたい欲求に爆発的な火を灯したことは間違いないようだ

 はて、いったいこのクルマは何? このしがない身分の私めなんぞになにか御用!? フロントドアのガラスがキコキコと下がり、運転席に座っていた男が、わざわざ助手席に座っている女性の膝上に体をもたせかけ、舗道側に体を乗り出して顔を出した。

「克之じゃ~ん」

 ワタシの本名は佐藤克之である。そして、その男は小学校の時に同級生だった川原くんだった。

「なに、どこ行くの?」

 いや、まぁちょっと。

「あ、ヨビコ~?」

 ……。

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