クルマでモテる…そんな時代が確かにあった いまは…いまも?? デートカーの系譜

クルマでモテる…そんな時代が確かにあった いまは…いまも?? デートカーの系譜

 近年、若者のクルマ離れが叫ばれているが、実は、女性は電車に乗ってデートするよりは、男性が所有するクルマに乗って出かけるほうがうれしい。ということで、なんだかんだで今も変わらずクルマは最強の”モテアイテム”なのだ。

 しかし、難しいのはクルマ選び。女心と秋の空という言葉があるとおり、女性は世の中の動きに敏感で、時流に合ったクルマを選びを男性にはしてほしいと願っている。「そんなわがままを聞いてられない!」とキレずに、心をひろ~くして女性が望むデートカーの条件を知ってほしい。心の片隅に置いておけば決して損はしない情報のはずだ。

文/藤原鉄二、写真/トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、FavCars.com

【画像ギャラリー】オトコならやっぱり気になる”デートカー”をチェック


バブル絶頂期、オトコの人生もクルマ次第だった!? 

 デートカーという言葉がメジャーワードになったのは、1980年代後半のバブル真っただ中の時代。当時はクルマ送迎役を担う(担わされた)「アッシーくん」というワードもあったほど、クルマはデートならずともオトコの必須アイテムのひとつだった。50代の男性なら、一度や二度はワンレンボディコンのおねーさまを助手席に乗せた経験がある人も多いことだろう。

 所有するクルマによっては、送迎だけしか許されなかったアッシーくんから、デートをしてもらえる本命くんに昇格できるなんてことも普通だった。もちろん、その逆も然り。それくらいクルマというのは大事な存在だったのだ。

女心と秋の空! オトコならやっぱり気になる"デートカー"の系譜
アッシーくんとはいえ、「かっこいいクルマ」に乗ることは最低限の必要だった。たとえばホンダCR-Xはスタイルも価格感も手頃で、若者に受け入れられやすい一台として人気だった
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ハチロク、ただし、当時は「レビン」が女性には人気。価格も手頃で、アッシーから本命への昇格のチャンスもありということでコスパの高いデートカーのひとつだった

三つ巴の戦いが繰り広げられた、1980年代後半~1990年代前半期

2代目ソアラ(1986年~1991年)

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スタイリッシュとなった2代目は、女性の憧れの存在に。ホワイトが最強のモテカラーだった

 バブル真っただ中の3大デートカーは「ソアラ」、「プレリュード」、「シルビア」。なかでも、横綱は1986年に登場した2代目ソアラ。外観も内装も高級感に溢れるラグジュアリークーペは、ハイソカーとしての地位を確立し、ソアラブームを巻き起こした。そして、ソアラオーナー=若手のお金持ちと容易に判断できると、女性に大人気となった。実際、当時の女子大生が乗りたいクルマアンケート1位の常連はソアラだった。

■3代目プレリュード(1987年~1991年)

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デートカーの大関的存在だったプレリュード。ソアラには手が届かない若者たちのレスキューデートカーでもあった

 先代も大人気だったが、デートカーとした最ももてはやされたのは1987年に登場した3代目プレリュード。当時大流行だったリトラクタブルヘッドライトを擁したスタイリッシュなスタイリングがワンレンボディコンのおねーさまたちを魅了した。

 このクルマは、世界初の四輪操舵システム(4WS)や、FF車として初めて4輪に採用したダブルウィッシュボーンサスペンション、電動サンルーフの採用など、先進テクノロジーが凝縮されたクルマであった。しかし、デートカーとして祀り上げられてしまったのが仇となり、ナンパなクルマとして見られてしまったのがちと残念……。

■5代目シルビア(1988年~1993年)

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シルビアは男女問わず、幅広い層から高い支持を受けたレアカーだった。デートカーとして大活躍したのは、NAグレードのQ’sだった

 プレリュードを脅かす存在となったのが1988年に登場した5代目シルビア。いわゆる「アートフォース・シルビア」というキャッチコピーで一世を風靡したS13シルビアだ。

 こちらは流線形の美しいスタイリングで女心をがっちりキャッチ。おまけに、FRスポーツということで、走り屋たちにも大人気で、販売台数は約30万台。ライバルのプレリュードが約17万台ということで、Wスコアに近い圧勝。頭文字Dにはプレリュードは登場しないが、シルビアK’sは秋名スピードスターズのリーダーである池谷浩一郎の愛車として登場している。この差は大きかった!?

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