■サブネーム付きのブランニューモデルが大挙してデビューを飾った!!
ダイハツは既存のプラットフォームやブランドを使い、性格やルックスの異なる派生車、兄弟車を生み出すのが得意だ。
50年以上も前に、限定発売の形でフェローにバギィを加え、新しいユーザー層の獲得に成功した。
ユーザーの嗜好が多様化した平成の時代には、ボディ形態やキャラクターが違う派生車を積極的に送り出している。
その多くは同じ手法を用い、1クラス上の雰囲気を持つ上質なクルマに仕立てているのだ。ベース車は、ダイハツの売れ筋モデルがひしめく軽自動車である。
そのプラットフォームやボディパネルなどを使い、フロントマスクなどを変えて差別化を図った。アトレー7やミラジーノ1000などは大きなエンジンを積み、登録車に格上げしている。
その逆がクロスオーバーSUVのテリオスだ。登場から半年後に心臓を1.3Lから660ccエンジンに載せ替え、軽SUVのテリオスキッドを生み出してしまった。
■ダイハツの軽は派生車の宝箱や~!!
ダイハツの軽自動車は多産系だ。数多く生産してコストを下げる狙いもあるが、際立つ個性のクルマを投入して新たなユーザー層を獲得したいという目論見もある。だからフロントマスクやリアビューを変えて違うクルマに見せた。それだけではなく、時にはボディパネルまで変え、別のクルマに見えるようにする。
21世紀になってダイハツは差別化、個性化に執念を燃やしているようだ。ハイトワゴンのムーヴやミラは少しずつ仲間を増やし、驚くほどワイドバリエーションになった。キャストもフロントマスクを変え、双子ではなく三つ子に見える展開としていた。
■ダイハツの今後に期待!!
長い歴史を誇るダイハツは、進取の気性に富む自動車メーカーだ。
時代の節目に、個性的で実用性も高い良質なコンパクトカーを発売。トヨタの完全子会社になった今も新ジャンルと市場開拓も得意だ。
また、懐かしのブランドを大事にしているのもうれしい。
タフトやロッキーを復活させ、創立110周年の2017年にはモーターショーにDNコンパーノを参考出品した。チャレンジ精神あふれるダイハツの未来に期待が膨らむ。
【番外コラム】単発車以外のダイハツ車
歴代ダイハツ車で最も代を重ねているのは、商用車のハイゼットトラックで1960年に初代がデビューして現行が10代目。
以下ミラ(1980〜2018年・7代)、ムーヴ(1995年〜・6代)、アトレー(1981年〜・5代)、シャレード(1983〜2000年・4代)タント(2003年〜・4代)と続く。
また、単発からの復活組も少なくない。大ヒットしたお茶目な軽三輪トラックのミゼットは1996年春に四輪トラックに生まれ変わって復活した。
SUVのタフトも軽自動車にダウンサイジングして再登場している。また、1990年代に海外で人気の高かったロッキーも、新世代のクロスオーバーSUVとしてリバイバル登場した。
【画像ギャラリー】いずれ劣らぬ個性派揃い!! 独創的かつ魅力あふれるダイハツの単発車たちをチェック!!(33枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方