道路事情が狭く、駐車場も限られる日本では、「1台で何役もこなしてくれるクルマ」が便利。「普段の足にするには、大きすぎないサイズ感がいいけど、キャンプなどにも対応できる積載能力や、家族全員が快適に移動できる室内空間がほしい…」と思う方は少なくないかと思います。
今回は、コンパクトカーであっても、驚きの室内空間を実現しているお薦めのクルマをご紹介。無駄のない「ジャストサイズ」は、万能です。
文:吉川賢一
写真:SUZUKI、HONDA、DAIHATSU、TOYOTA、ベストカー編集部
室内長2500mmが自慢!! スズキ「ソリオ」
スズキの小型車の中で最も売れている、トールワゴンタイプの小型車「ソリオ」。現行モデルは、2020年12月にフルモデルチェンジとなった、4代目です。現行モデルでは、先代ソリオに対して、80mmも全長が伸び、伸びた分はそのまま、荷室エリアの拡大に使われています。横幅も20mm広げたことで、肩回りのスぺ―スに余裕が生まれました。
ソリオの特徴は、なんといっても、2500mmもある室内長。後席でも余裕で足が組めますし、後席シートをリクライニングすれば、圧倒的なくつろぎ空間となります。同社のスペーシアも人気モデルですが、ソリオは、その比ではないほどの広さです。
さらに、荷室下のラゲッジボード下の空間も、買い物かごがすっぽりと入るほど広く、使い方は無限大。「これぞ、究極のドメスティックカー」といってよいでしょう。
いまもっとも勢いのあるプチバン、ダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー」
前出のソリオと、ガチンコライバルの、ダイハツ「トール」とトヨタの「ルーミー」。ルーミーは2021年、11月までの集計では、ヤリスに続く2番目に売れている登録車となっています。
ボディサイズは全長3705mm×全幅1670mm×全高1735mm、客室内寸法は長さ2180mm×幅1480mm×高さ1355mm。室内長2180mmは、ソリオ(2500mm)には及びませんが、後席シートは240mmの前後スライドが可能で、後席足元へダイブダウンさせて格納すれば、フラットで広い荷室が生まれます。
また、収納スペースもひたすら多く、ドアやダッシュボード、助手席前のグローブボックス、センターコンソール、シートアンダートレイなど、多くの荷物を収納できます。細々した荷物が多くなる、子育て世代のファミリーにはピッタリな一台です。
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