従来型は「完売」だった!? N-BOX改良型登場で気になる最新納期は?

従来型は「完売」だった!? N-BOX改良型登場で気になる最新納期は?

 ホンダの屋台骨を支える大ヒット軽自動車「N-BOX」が、2021年12月17日に改良モデルとなって発売。実はその発売を前にして、ホンダ公式HPの「工場出荷目途」に、N-BOXだけ「納期詳細は販売会社にお問い合わせください」と記されている時期があった。

 改良モデル発売との関連も予想されるが、人気車の納期はやはり気になるところ。そこで最新納期の実情と背景にある事情を遠藤徹氏がレポートする。

文/遠藤 徹、写真/HONDA

【画像ギャラリー】本文未収録写真多数!! 一部改良のN-BOXに特別仕様車『N-BOX Custom STYLE + BLACK』登場!!(16枚)画像ギャラリー

■N-BOXが使い勝手を向上させて登場&特別仕様車も!

一部改良と共に登場した特別仕様車『N-BOX Custom STYLE + BLACK』

 N-BOXは12月16日発表、17日発売で2022年モデルイヤー車を投入した。それに先立ち11月いっぱいで従来モデルを打ち切り、在庫一掃セールに入りながら、12月から従来モデルの先行予約の受付をスタート。

 今回の改良は、内外装をほとんど変えずにパーキングブレーキを従来の足踏み式からダッシュボード下部に移したプッシュボタンを設置する電子制御式に変更、高速道路でのクルーズコントロールを使った追随走行をこれまでの一定速度から全車速域に拡大するなど、使い勝手の向上を図っている。

 また「L」タイプをベースに、フロントのグリルメッキやブラックアウトのオーナメントを施したアルミホイールを装備するなど若者向けを中心とした特別仕様車である「ブラックエディション」も設定する。

 12月上旬時点では見積書の作成は可能で、商品内容はパソコン上での説明は可能だが、エクステリアや内装の写真や走行動画での説明はまだできない状況だった。

 見積書の作成に当たっては車両やオプション&付属品の価格概要はわかるが、具体的な装備品の価格までは明確になっていなかった部分もあり、見積書は概算的な内容になった。

 したがって、見積書は通常モデルだと車両本体、オプション&付属、法定&法定外費用の明細に加えて、オプション&付属品の明細と写真を掲載した書式になるが、12月上旬時点では写真を掲載できない仮の明細作成となっていた。

 納期についてはカタログモデルが一応2022年1月末、特別仕様車は、その2か月後としているホンダカーズ店が多いが、扱い店によって多少のばらつきが見られる。

■販売戦略と気になる在庫

2021年12月6日時点の見通しとして、N-BOXのみ『納期詳細は販売会社にお問い合わせください』となっていた。(ホンダHPより)

 ホンダの場合、N-BOXのような量販戦略モデルについては独自の発注方式をしている。各店舗には過去の実績に基づいた枠配車方式を採用しており、販売実績の多い店舗には多くの割り当て台数がデリバリーされる仕組みになっている。

 これに基づき各店舗は今後3か月程度の需要動向を見ながら、グレード、ボディカラー、メーカーオプションを見込んでメーカーに発注。これに対応させてメーカーのホンダは生産を行い各店舗に配車する。

 その配車したモデルの売り切りに目途をつけないと、次の割り当て枠分の発注が原則としてできないので、時には大幅値引きしてでも売りさばいてしまわなければならないことになる。

 N-BOXのような人気の高いモデルは発注し、配車された多くのモデルはあまり時間をかけないで枠の消化(売り切る)ことができるが、時にはボディカラーやグレード、オプションがニーズと合致せず、売れ残ってしまうケースも生じる。

 これが可能な限り少なくなるように、各販社はなるべく売れ筋のグレードとホワイト、ブラック、シルバーなどのボディカラーを重点的に発注することになる。

 ただ、メーカーとしてはあらゆるマーケットニーズに対応させるためにノーマルのN-BOX 8タイプ、上級&スポーツバージョンのカスタム5タイプ、合計13タイプ。

 ボディカラーはノーマルがモノトーン8色、2トーン3パターン、カスタムはモノトーン6色、2トーン3パターンの合計14色、6パターンを揃え、それぞれ過去の販売実績を勘案し、各販社に割り当てる配慮もしている。

 このように調整しないと全ラインナップの生産販売に支障をきたす可能性があるからだ。各グレード、ボディカラーのラインアップは当然売れ行きに差があるので、在庫と売れ行きとの関係でそれぞれ納期に違いが生じて来るのである。

 トヨタの量販モデルの生産発注システムは、ホンダとまったく異なる。基本的にはユーザーからの成約を受けてから組み立てて納車するようにシステムにしているので、納期は長めになるが、メーカーのモータープールや販売店の在庫車は極端に少なくなる。

 日産以下各社も基本的にはホンダと同じ発注システムを採用している。スポーツモデルなどの少量生産車はいずれのメーカーも受注生産方式である。

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