洗車時のポイントは「最初にたっぷり水をかける」
洗車時にもっとも重要なポイントは、「最初にボディにたっぷり水をかける」こと。たっぷり水をかけることで、ボディについた花粉や黄砂を浮かび上がらせるのです。次にカーシャンプーをしっかり泡を立てて細かい泡を作り、水気たっぷりのボディを、たっぷりの泡を付けたスポンジで、一方向に向かって、そっと優しくなでて洗います。
ボンネットなどクルマの前面、運転席側側面、後ろ面、助手席側側面、といった流れで、ボディ一面を洗うごとに流すこともポイント。このときには、ボディ全体にも水をかけ、全体を絶えず濡れた状態に維持します。最後に、セームタオル等の吸水性の良いタオルで、一気に水滴を拭きとりましょう。
どうしてもシミが落ち切らない、という場合は、70度程度のお湯をかけ、マイクロファイバータオルなどで擦ってみてください。花粉に含まれるペクチンは熱に弱いため、お湯をかけることで除去できる可能性があります。
車内での対策には、高性能なクリーンフィルターもオススメ
車内に花粉をいれないようにするためには、クルマに乗り込む際に、洋服についた花粉を落としてからはいるのがポイント。家の中に入る際と同じように、濡れタオルやウエットティッシュ、粘着シートなどで、花粉が舞わないように落とせるとベストです。そして、クルマに乗り込んだら、エアコンは内気循環にして、外気が入ってこないように設定します。内気循環はいわば、「クルマのマスク」です。クリーンフィルターで空気がろ過されますので、花粉の除去も期待ができます。
昨今は高性能なクリーンフィルターも登場しており、例えば日産からは、花粉やにおい、アレルゲン、抗ウイルス、更にはビタミンCを含んだクリーンなエアー放出まで対応した、クリーンフィルタープレミアム(施工費込7,315円~)という商品が登場しています。花粉の粒子サイズ(約30ミクロン)よりも小さい、PM2.5にも対応しており、年に一度交換することで、ろ過性能を維持することができます。
スタッドレスタイヤは「きれいに洗って乾かしてから保管」
最後に、この時期にやっておきたいカーメンテナンスとして、スタッドレスタイヤの保管についてもご紹介します。ポイントは、「よく洗ってよく乾かすこと」。タイヤには、泥汚れやブレーキダスト、融雪剤(塩化カルシウム)などが付着しており、そのまま長期間放置してしまうと、タイヤの傷みや色ムラなどに繋がってしまいます。艶を出すためのタイヤワックスは原則不要ですが、もし使いたければ、シリコンを主成分とした水性のタイヤワックスがオススメです。
スタッドレスタイヤの最も理想的な保管場所は、物置や車庫など、雨風が防げて日光があたらない場所です。難しい場合には、出来るだけ日陰の場所を選び、タイヤカバーをかけて風雨があたらないようにします。その際、タイヤの最上部に雨水が溜まらないようにするため、水を入れたペットボトルを忍ばせて、雨水が下へ流れるようにおきましょう。できれば、タイヤを立てるタイプのタイヤラックが用意できるとベター。タイヤを横にして重ね置きすると、一番下のタイヤにダメージが集中し、一輪だけ劣化が早まる可能性があるためです。
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カーコーティングを完璧に施しても、花粉や黄砂は容赦なく付着します。愛車を守るためには、とにかくこまめな洗車をするしかありません。この時期だけでも、できるだけこまめな洗車を心がけ、より長く、キレイな愛車を維持できるよう、頑張りましょう。
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