ワタナベ ロンシャン 1円玉……オジサン世代の誰もがハマったアルミホイールは今でも買えるか?

■ハヤシレーシング「ハヤシストリートホイール」

 RSワタナベなどと同様に、1970年代にジュニアフォーミュラのFJ360やFL500、FJ1300、FJ1600のシャシーなどを製造していたレーシングコンストラクターのハヤシレーシングが生みだした製品が「ハヤシストリート」だ。

 同社によれば8本スポークのレーシングホイールが原形は1969年末まで遡るとされ、前述の「エイトスポーク」の力強いデザインとは好対照といえる、細身のスポークによるスッキリと仕立てられたデザインが特徴といえる。

 現在も生産販売を手がける有限会社ハヤシレーシングが手がける「ハヤシストリート」シリーズは、ほぼすべての日本車のカテゴリーに対応可能。クラシックミニの10インチから18インチサイズまで取りそろえ、価格(1本)は5万円前後から10万弱までとなっている。

 定番のワタナベなどとは少し印象を変えたいと考えたときに頭に浮かぶ製品といえる。価格は軽自動車用の12インチのタイプSFの2万4200円(税込)から15インチのタイプCRの 9万9500円(同)となっている。

かつては日産のスポーツモデル、現在でも幅広いモデルに装着されているイメージが強い「ハヤシストリート」
かつては日産のスポーツモデル、現在でも幅広いモデルに装着されているイメージが強い「ハヤシストリート」

■SSR「スピードスター」

 スピードスターは、現在、株式会社タナベ(2005年に倒産したスピードスターを買収)が扱うホイールであり、現在ではSSRというホイールブランドの中にスピードスターの名を冠した製品がラインナップされている。

 タナベといえば、サスペンションやマフラーといったスポーツ走行志向のアフターパーツのメーカーのイメージがあるが、スピードスターレーシングがその名の由来であるSSRブランドは、国内初の3ピース・アルミホイールを生みだした企業として人気を博していたことでも知られる。

 ホイールのカテゴリーとしては、前述の2ブランドと同様「スポーツホイール」といったカテゴリーに当てはまるが、現在のSSRブランドでは「スピードスター」シリーズとして、「Mk-I」(ディッシュ)「Mk-II」(4スポーク)「Mk-III 」(8スポーク)などといったクラシカルな製品をラインナップしている。特にMK-Iはまるで1円玉のような形なので、1円玉ホイールと言われ、親しまれていた。実に懐かしい。

 いっぽうで、絶版品となってしまったSSR製品のなかに「ロンシャン」(LONGCHAMP)XR-4」がある。深いリム形状が特徴の6本スポークホイールは、シンプルなデザインで好評を得ていた製品だ。どちらかといえば、日産のセダン系(セドリック&グロリアなど)が履いていたイメージがあった。

 現在では旧車を中心としたアフターパーツ類を扱うコーリンプロジェクトが、ロンシャンXR-4の復刻品の販売を取り扱っている。デザインは数パターン用意されているが、詳細に関しては同社に問い合わせられたい。

スピードスターブランドはSSRを2005年に買収して傘下に収めた、スポーツ系アフターパーツを扱うタナベのホイールブランドとなった。写真はSSRのラインナップである「スピードスター」シリーズ。順に1円玉ホイールこと「Mk-I」(ディッシュ、写真)「Mk-II」(4スポーク)「Mk-III」(8スポーク)
スピードスターブランドはSSRを2005年に買収して傘下に収めた、スポーツ系アフターパーツを扱うタナベのホイールブランドとなった。写真はSSRのラインナップである「スピードスター」シリーズ。順に1円玉ホイールこと「Mk-I」(ディッシュ、写真)「Mk-II」(4スポーク)「Mk-III」(8スポーク)
絶版品となっていたスピードスター製品の「ロンシャン」(LONGCHAMP)XR-4」は、現在は旧車を中心としたアフターパーツ類を扱うコーリンプロジェクトが復刻品を取り扱っている
絶版品となっていたスピードスター製品の「ロンシャン」(LONGCHAMP)XR-4」は、現在は旧車を中心としたアフターパーツ類を扱うコーリンプロジェクトが復刻品を取り扱っている

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