■ホシノインパル「シルエット」
正確には旧車用ホイールとはいえないが、かつてはスポーツホイールとして個性が際立っていた製品として、おなじみ日産車のドレスアップ・ブランドとして名高い「ホシノインパル」が手がけていた「シルエット」を紹介しよう。
1980年に設立された「ホシノインパル」が仕立てた3ピースディッシュタイプホイールであるインパルD-01が、後のシルエットG5の呼称で発売されたことが、現在の「シルエット」の起源となる。その名の由来を振り返れば、「シルエット」とは当時のグループ5カー・カテゴリーが「シルエットフォーミュラ」の呼び名が与えられたことに由来する。
かつて“日本一早い男” の異名をとった星野一義氏が駆るS110型シルビアターボに装着されたレース用ホイールを元に、ディッシュ形状に十字(クロス)のリムが刻まれたかのようなデザインが印象的だった。
ちなみに、現在新品で入手できるのは、日産のNV350キャラバン用に強度などを専用設計として「シルエット」として販売されている(6J×15インチ仕様)。価格は2万7500円(税込)となっている。日産のインパル製品を扱うディーラーに問い合わせれば入手可能だ。
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現在のアフターマケットでは、クラシック調あるいは復刻調を基本として、ディッシュ、メッシュなどといったデザインを施されたホイールが、大手ホイールメーカーでも数多くラインナップされている。
ここで取りあげたホイールは、いずれも日本のモータースポーツの現場で生まれたことから知名度を上げ、今も継続あるいは復刻された経緯をもつ。
単なるノスタルジーではなく、性能やデザインを含めて評価され続けた製品たちであることが、長くファンを獲得し続けている理由といえるだろう。
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