乗用車に乗る際、運転席や助手席はシートベルトを着用するのが当たり前となっているが、後席に乗車する際はしないユーザーが多いようだ。
2008年の道路交通法改正により、一般道でも後部座席を含む全席でシートベルトの着用が義務化されているが、JAFと警視庁が実際の装着状況を公表しているので、これをご紹介しよう。
文/藤田竜太、資料・表/JAF、写真/Adobe Stock(トップ:metamorworks@Adobe Stock)
【画像ギャラリー】後部座席のシートベルト着用義務化の重要性を画像でチェック(4枚)画像ギャラリー■一般道と高速道路におけるシートベルトの着用率
先日、警察庁・JAF合同調査による2021年シートベルト着用率データが発表された。それによると、一般自動車道と高速道路におけるシートベルト着用率は下記の通り。
・一般自動車道:運転席:99.1%、助手席:96.7%、後部座席:42.9%
・高速道路:運転席:99.6%、助手席:98.9%、後部座席:75.7%
後部座席のシートベルトの着用率の低さが際立っている。
2008年6月の道路交通法第71条の3の改正により、運転席や助手席に加え、一般道でも後部座席を含む全席でシートベルトの着用が義務化され、今年でもう14年。なぜ後部座席のシートベルト着用率は上がらないのか?
義務化されても、後部座席のシートベルト非装着は、見つかっても反則金なし。一般道路においては口頭注意のみで、高速道路でも違反点数が1点のみとペナルティが軽いからか。
安全に関わることなのに、罰則の軽重に左右されるというのは情けない限りだと思ったが、どうやら主たる理由はそうではないらしい。
内閣府が平成15年に行なった世論調査によると、後部座席でシートベルトを着用しない理由の第一位は、「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」の36.8%!
二番目が「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」(20.5%)。
「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」という理由は三番目=10.4%と思ったよりは低かった。
四番目に「運転者が安全運転しているから」(7.1%)が続き、「普段乗っている自動車には後部座席にシートベルトがないから」は6.6%。「その他」と答えた人も11.0%となっていた。
コメント
コメントの使い方タイトルおかしくない?
たった5秒で装着できて、死亡率が20分の1ならわかるけど。
後席は面倒くさくてしない人や、運転手の運転を信用してないと思われるからしないとか、子供が嫌がるなど、いろいろな理由があるようだ。
俺はいつも後席もシートベルトしないと、このままずっと発車しないぞーと言っている。