■PA・SAとの違いは?
PA・SAとの最大の違いは、PA・SAがクルマを利用する人たちの休息・休憩を目的にしているのに対し、ハイウェイオアシスは地域文化を楽しむことを目的している点。
そのため、ハイウェイオアシスには、地域の特色を生かした産直市場や、地元食材を使ったレストラン、レクリエーション施設、ショッピングモール、都市公園などを備えたレジャーゾーン、文化施設などが揃っている。
観覧車など遊園地のようなアミューズメント施設やアスレチックなどがあるところもあるが、基本的に入場は無料(乗り物代は別)。温泉入浴施設まであって、一日中過ごせるようなハイウェイオアシスも少なくない。
その筆頭が、伊勢湾岸自動車道の刈谷PAと直結している「刈谷ハイウェイオアシス」。ここの年間来場者数は800万人に達し、2014年には、国内テーマパークの来場者数ランキングで、東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に次ぐ第3位となり、大きな話題となったところだ。
ここには初期投資だけで1億2000万円といわれる、高級ホテル並みのトイレや、無料で貸し出している観覧客500人収容のオアシスステージがあり、アトラクションゾーンも入場無料で、ゴーカートやメリーゴーランドなどの有料アトラクションも50〜100円と非常にリーズナブル。
弱アルカリ性高張性温泉の「天然温泉かきつばた」もあれば、「産直市場おあしすファーム」や「おさかな工房」、「えびせんべいの里」(名物のえびせんべいが試食無料)まであって、リピーター続出。もはやテーマパークを越えた地域密着型の複合レジャー施設として、全国から注目を集めているほど。
他のハイウェイオアシスも地元とタッグを組んで、それぞれ工夫を凝らしているので、これからのハイウェイオアシスは、単なる経由地点、休憩地点にとどまらず、ここが目的地になる可能性を秘めている。
交通のアクセスが抜群で、入場料や駐車場料金が無料という強味もあるし、変化し続け、アップデートを怠らなければ、まだまだ人気スポットになる可能性が! この春のドライブシーズンは、そんなハイウェイオアシスを目指して、足を伸ばしてみるのもいいのでは?
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余談だが、8月10日は「ハイウェイオアシスの日」(日本サぱ協会制定)と呼ばれている(1987年8月10日に「フリーウェイオアシス」から「ハイウェイオアシス」に呼称が変更になったため)。
※日本サぱ協会公式サイト https://www.n-sapa.com/
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