ベンツもBMWも真っ青!? マツダCX-60の直6ディーゼルは日本車の大革命なのか


 日本仕様がやっとこさ公開されたマツダ 新型CX-60。注目は縦置きエンジンやプラットフォームがすべて新開発であること。そしてマツダ初のプラグインハイブリッドが設定される点にある。その反面、価格の上昇は避けられないとも言われていたが、かなりのバーゲンプライスで登場するというウワサも!! だからこそ大注目なのだ。

 一方、欧州をはじめとする各メーカーがEVにシフトしつつある今、直6エンジンを新開発なんて時代錯誤では? と一部で叫ばれているのだった。今回はドイツにて約10年近くモータージャーナリストとして活躍した欧州通に、新型CX-60の魅力を語ってもらった。もしかするとBMWやメルセデス・ベンツといったプレミアムブランドたちが驚愕するほどのデキだったというが、果たして。

文:竹花寿実/写真:マツダ・ベストカーWEB編集部

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衝撃の力作! マツダの新縦置きエンジンは世界中に影響を与える可能性大

ひと足先に北米市場にてCX-50を販売しており、絶好のセールスを記録中。これから出るモデルたちもこの勢いに続けるか!?

 4月7日に発表された、マツダの新型SUV「CX-60」は、「MAZDA」ブランドを新たなステージに上昇させる可能性を大いに感じさせるモデルだ。このCX-60を皮切りに、マツダは今後、CX-70、CX-80、CX-90と、サイズやパッケージングが異なるミッドサイズSUVを、日本やヨーロッパ、北米の各市場に投入する予定だが、世界中の競合ブランドに戦慄が走る事になるかもしれない。

 発表の半月ほど前、筆者は山口県にあるマツダの美祢試験場でメディア向けに開催された「MAZDAラージ商品群技術フォーラム」に参加し、そこでCX-60のプロトタイプをテストする機会があった。試乗車は、まだ車両全体にカモフラージュが施された状態で、インテリアもディテールは隠されているような状態だったが、その走りは凄まじく衝撃的だったのだ。

もはやSUVにあらず! 新型CX-60の走りは衝撃レベルの実力

 新型CX-60は、新しいマツダの「ラージ商品群」の第一弾である。新開発の直6ディーゼルエンジンが大きな注目を集めているが、縦置きプラットフォームやシャシー、マイルドハイブリッドシステム、PHEVシステム、トルクコンバーターレス8速AT、AWDシステムなど、ほぼすべてが新たに開発された、かつてないほどの意欲作である。

今後投入されるCXシリーズはすべて電動化がなされる。ガソリンモデルだってマイルドハイブリッドなのだ

 そしてその中心にあるのが、マツダの開発フィロソフィーである「人間中心の開発哲学」だ。今回試乗した3.3L直6ディーゼルエンジンを搭載した48Vマイルドハイブリッドの「e-SKYACTIV D」。そして2.5L直4ガソリンエンジンを積んだPHEVの「e-SKYACTIV PHEV」も、走りの力強さと滑らかさ、俊敏で正確なハンドリング。さらにはフラットな乗り心地と優れた静粛性による高い快適性が、これまでSUVに対して抱いていたイメージをはるかに凌駕していて、まさにマツダが謳う「走る歓びのさらなる進化」が具現化されていたのである。

まるで高級サルーンばりの走り!! マイルドハイブリッドとは思えないスムースな走りが自慢

 個人的に特に感心させられたのは、3.3L直6ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドのe-SKYACTIV Dだ。事前に受けたレクチャーでは、「大排気量化と多気筒化により、トルクアップとていうかの高効率領域を拡大し、ごく低回転域の非効率領域を小さな電気モーターでアシストすることで、環境性能を向上させたモデル」と聞いていたのだが、実際にステアリングを握ってみると、パワートレインもシャシーも驚くほどパワフルかつ高レスポンス。全長4.7m強、全幅1.9m弱の大柄なボディを全く意識させない、スポーティな走りと、直6ならではの極めてスムーズな乗り味を味わわせてくれたのだ。

 また特筆すべきは、加減速時に全くと言って良いほどピッチング方向の動きを感じさせない車体の挙動だ。これは前後サスペンションの作動軸を合わせるとともに、ピッチングセンターを車両の後方に設定する事で実現したもの。結果として走行中は常にフラットな姿勢を保つ事に成功している。バウンシングや振動もピタッと抑えられているので、まるでラージクラスのラグジュアリーサルーンのような乗り心地が味わえるのである。

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