■マークIIファンはどこへ? 絶滅へ向かうFRセダン
マークXの生産終了から、既に2年が経過した。マークXオーナーや、歴代のマークIIファンは、どうしているのだろうか。
最終型が登場したのは2016年(X13系のMC)、既に5年が経過し、代替提案の時期に入る。専売していたトヨペット店では、クラウンやカムリなどのセダンにこだわることなく、ハリアーなどのミドルサイズSUVを提案することが多いという。
元々クラウンを選ばずにマークXを選んだユーザーへ、今更クラウンはどうですかというのは厳しいようだ。かつてはマークIIの下位車種だった、カムリの名前をあげるのもためらわれたという。
現実問題として、マークXの代替は進んでおらず、販売現場も対応に苦慮している。しかしながら、ユーザー数のボリュームは大きく、一つ間違うとディーラーとして大きな痛手を受ける可能性も高い。
こうした現象はトヨペット店に限らず、他チャネルでも発生しているが、とりわけ歴史の長いマークII(マークX)は、問題の本質が根深いところにある。
「少しずつ、マークII(X)ファンは減っている」と話していたのは、トヨペット店のベテラン営業マン。この流れは、セダンファンやFRファンの減少も引き起こしているのだろう。
車種整理は分かるが、販売店にとってはユーザーとの関係切りが起きているのと同じことだ。このような悲しい決定は、もう終わりにして欲しい。
特別仕様車ファイナルエディションが設定され、終焉への花道を歩いて行ったマークX。残されたユーザーの想いは、誰が受け止めるのだろう。日本車のベーシックな形であった、FRセダンの生命線は切れかかっている。
後継車はレクサスISか。いやマークXの代わりになれるのは、マークXだけだろう。
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