信号もないのに高速道路でどうして渋滞が起きるのか

「十分な車間距離」は追突のリスクも減らす!!

 またご存じの通り、十分な車間距離は、渋滞末尾への追突事故のリスクも減らしてくれます。経験されている方は多いかと思いますが、高速道路の渋滞は突然遭遇します。前述したサグ部などで、突然クルマの流れが滞り、目の前のクルマが急ブレーキをかけて止まるようなシーンだと、対応しきれない場合も。

 そんなときも、十分な車間距離をとって走行していれば、追突のリスクを減らすことができます。時速80kmなら80m以上、白線8mと無白線12mを足したのが20mですので、その4個分空けるのが適切な車間距離です。また、追突されるリスクを減らすため、自車が渋滞末尾になりそうな場合には、ポンピングブレーキや、早めのハザードランプを点灯させるなどして、後続車に状況を伝えるようにしましょう。

追突事故は原則、(前走車の過失が認められない限り)過失割合は「追突した側が10、された側は0」となり、追突した側は重大な責任を負うことになる(PHOTO:Adobe Stock_benjaminnolte)
追突事故は原則、(前走車の過失が認められない限り)過失割合は「追突した側が10、された側は0」となり、追突した側は重大な責任を負うことになる(PHOTO:Adobe Stock_benjaminnolte)

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 事故による渋滞は避けられないものの、交通集中による渋滞はある程度予測ができることから、混みあいそうな時間帯はできるだけ避けて移動すれば、時間のロスも少なく、楽しいドライブになります。

 どうしても渋滞する時間に移動しなければならないときは、とにかく「車間距離」に注意をし、渋滞となってもいいような準備をしたうえで、今年こそは楽しいゴールデンウイークをお過ごしください。

 なお2022年のGWの高速道路渋滞は4月29日(金)~5月1日(日)と、5月3日(火)~5月5日(木)と2回の三連休が渋滞のピークになりそう。中でも、下りは5月3日、上りは5月5日は多くの道路で混雑時間帯が続くと予想されている(高度交通情報サービス「ATIS」より)。

【画像ギャラリー】高速道路の渋滞はこうして起きている!! 渋滞発生要因と渋滞を防ぐ「渋滞吸収走行」のポイント(7枚)画像ギャラリー

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