高速道路の渋滞要因は交通集中・工事・事故。2019年に発生した渋滞のうち、約76%は交通集中を原因とする渋滞で、このうち約63%は上り坂およびサグ部(下り坂から上り坂にさしかかる凹部)で発生しているという(PHOTO:写真AC_tsu234ta)
上り坂やサグ部では、速度をキープしているつもりでも、クルマは自然に減速する。すると、前走車との車間距離が詰まり、後続車がとっさにブレーキを踏み、そのまた後続車もブレーキを…と連鎖することで、渋滞となっていく(PHOTO:写真AC_himawariin)
「渋滞吸収走行」は、東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授のチームによって提唱され、JAFと共に社会検証実験が行われている、渋滞時の走行方法。常に十分な車間距離を保って走行し、交通量が増えてきたら速度を抑え、車間を詰めすぎないようにして走る(PHOTO:写真AC_kazuchan)
十分な車間距離は、渋滞末尾への追突事故のリスクも減らしてくれる。高速道路の渋滞では、突然クルマの流れが滞る。目の前のクルマが急ブレーキをかけて止まるようなシーンに注意が必要(PHOTO:AdobeStock_deagreez)
追突されるリスクを減らすため、自車が渋滞末尾になりそうな場合には、ポンピングブレーキや、早めのハザードランプを点灯させるなどして、後続車に状況を伝えるようにしよう(PHOTO:写真AC_acworks)
追突事故は原則、(前走車の過失が認められない限り)過失割合は「追突した側が10、された側は0」となり、追突した側は重大な責任を負うことになる(PHOTO:Adobe Stock_benjaminnolte)
交通集中による渋滞はある程度予測ができることから、混みあいそうな時間帯はできるだけ避けて移動すれば、時間のロスも少ない。とにかく「車間距離」に注意し、渋滞となってもいいような備えをしたうえで、楽しいゴールデンウイークを!(PHOTO:AdobeStock_godfather)