■今後はETC2.0が義務化される日が来るか?
まとめるとETC2.0には圏央道の料金約2割引きしか目立ったメリットはなく、圏央道を頻繁に使う人以外は購入代金の元を取れるとは思えない。
さらに将来的な展開もかなり不透明なことを総合すると、ETC2.0は今わざわざ購入する必要は薄い。
現在使っている通常のETCが故障した、クルマの乗り換えでETCも買い替える際に割引なども含め納得できる値段で買えるなら導入すればいいというのが率直な結論だ。
なお、うがった見方をすると「ETC2.0の普及のため、通常型を含めETCを使う大きなメリットである料金割引がETC2.0だけになるのではないか」ということも考えてしまう。
この点も国土交通省ITS推進室に聞くと「そういったことはないと思っていただきたいて結構です」とのことだった。
いずれにしてもETC2.0は、ここまで投資したことを考えると今後「ユーザーが積極的に導入するような魅力あるサービスで普及を推進するべき」という意見が国交省には多いだろう。
いっぽうで「無闇な投資はしないべき」という道を歩むべきなのか、なかなか難しい岐路にあるような気がする。
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