【本当にお得!? やっぱり損??】 新車の150万円安も!? 「新古車」の功罪

■国産新古車の最新事情

■軽自動車をはじめ、人気のSUV、ミニバンなど大量にあり!

 ここからは国産車の登録ずみ未使用車事情について触れていきたいと思う。中古車の検索サイトで、年式と平成29〜30年式、走行距離は500km以下という条件で検索した結果、上位14台はすべて軽自動車が占める結果となった。

 この状況について登録ずみ未使用車を多く扱っている販売店に聞いてみると……。

「スズキは会長のお行儀よくしたいという言葉が出てから、登録ずみ未使用車は減りましたね。といってもまだ多いですけど。

最近のトレンドとして、これまでは登録ずみ未使用車が中心でしたが、最近は未登録車も特定の販売店(中古車店など)で流通するようになっています。登録ずみ未使用車は自分のお店にクルマを並べるのですが、未登録車は販社の在庫車なので、購入者がいたら販社に連絡してクルマを運んでもらうというケースが増えています。

登録ずみ未使用車の場合は販売店がキャッシュをもっていないと揃えることができませんでしたが、未登録車はキャッシュを用意する必要がないので、販売店にもメリットが大きいのです。なお、この未登録車は在庫車なので、メーカーオプションは付けられません」と、新しい売り方まで紹介してくれた。

 また「軽自動車はマイナーチェンジや一部改良で安全装備がドンドン進化しています。安いからといってマイナーチェンジ前のクルマを購入してしまうと、安全装備が古くて購入後後悔することになるので、注意が必要ですね」とも。

 登録車は人気車のグレード、ボディカラーと好条件のクルマが多い。いっぽうの軽自動車は量販グレードが中心とクルマのタイプによって狙い目グレードは異なる。

登録済み未使用車は中古車のように展示されていて、実車をみて買うことができる

■輸入新古車の最新事情

■台数は少ないが、人気のディーゼル車もあり、新車の100万円安も当たり前!

 国産車に続き、輸入車の登録ずみ未使用車を見てみる。台数は国産車に比べると少ないが、メーカーの偏りは国産車よりハッキリと出ている。

 この理由を販売店に聞いてみると、「輸入車の場合、本社に対して期初に1年分のクルマの発注をすることが普通です。これまでの販売実績を加味して、車種やグレード、ボディカラーを見込みで発注します。この見込みがずれてしまうと在庫車となり、最終的には登録ずみ未使用車として市場に出回ります。

したがって、輸入車の登録ずみ未使用車は車種、グレード、ボディカラーが同じ仕様ということが多いです。流通台数の多いBMWの登録ずみ未使用車のボディカラーはほとんどが白か黒。白は人気が高いいっぽうで、大量にこの未使用車も発生しやすいボディカラーといえます」

 全体的にBMW、ボルボ、メルセデスベンツ、プジョーではディーゼル車が多くなっている。これについて聞くと「輸入車のディーゼル車の人気は現在も高いですが、2シリーズのアクティブツアラーやグランツアラー、3シリーズセダン/ツーリングは登録ずみ未使用車の価格が安く非常に狙い目です。

そしてボルボV40/V40クロスカントリー。これらのモデルは登場から時間が経過しているため、新車として売るには厳しくなり登録ずみ未使用車として流通させるのでしょう。しかし昨年フルモデルチェンジしたばかりのミニクロスオーバーも73台と非常に多くの登録ずみ未使用車が出回っています。

これは展示車や試乗車を登録ずみ未使用車として流通させたタイミングだと思われ、こちらはボディカラーも多彩で、装備も充実したクルマが多いので、かなりお得感があるのではないでしょうか」

 中古車検索サイトのバナーなどで、ヤナセが登録ずみ未使用車を扱っていることをよく目にするようになったが、メルセデスベンツの流通台数は意外にも少なめだった。

 そのことについて尋ねてみると「現在はちょうど在庫が少ないタイミングといえますね。中古車が最も売れるのは3月ですから、これから登録ずみ未使用車が出回ります。やはり、フルモデルチェンジやマイナーチェンジした車種は大量に出回りますから狙っている人は要チェックです」

 登録ずみ未使用車で自分の条件にピッタリのクルマを探し出すには出回るタイミングを見逃さないというのが最も大切なことなのだ。

新車の150万円安! なんていう場合もある


【番外コラム・気になるギモン】 ワンオーナー車ではなくなる新古車のリセールはどれだけ落ちるのか?

 中古車オークションなどでは現在でもワンオーナー車コーナーがあるほど、人気が高いワンオーナー車。登録ずみ未使用車はワンオーナーではなくなるが、この場合リセール時に影響があるのかを未使用車販売店に聞いてみた。

「手放す側としては若干査定が下がる可能性は高いですね。それはオークションではワンオーナー車は現在でも人気が高いからです。それよりも、保証でメンテナンスを受ける際に対応が異なることがあるので、そちらのほうが注意してもらいたいです」とのこと。

 ディーラーとしてはやはり新車で販売したクルマとは区別することがある。

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