■二輪、四輪以外もスズキイズムがあり! スズ菌にじわる……
ひとつの技術を徹底して研究し、そこから2つ、3つと別の機構を織り込んでいく。それでいてグラム単位の軽量化にもこだわり製品化。高価な素材ではなく、知恵をふんだんに上乗せしたから販売価格も安くできる。
これこそ、「セニアカー」(スズキの「電動車いす」)から船舶、そして2輪&4輪など、全スズキ製品に通ずる真骨頂だ。
その昔から、本社事務棟の蛍光灯を1本ずつ消灯し、名刺の紙も極限まで薄くするなど無駄を省いてきたスズキ。SDGsという言葉がない時代から循環型社会を見据えていた。
GSX-S1000GTを通じて鈴菌の真相を探ってみた。スズキの2輪は一見地味だが、手にして使い込んでいくと身体がそれに順応し、次第に他を受け付けなくなっていく……。
その所以は、人中心の開発思想をベースにした随所に見られるmm/g(グラム)単位の設計思想と、そこから生まれた走行環境を選ばないダイナミックな走りにあった。じわる鈴菌、やっぱり恐るべしだ!
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