■モデル末期で値引き拡大中? カギは用品にあり
アルファードは、モデルライフが7年とはいえ、堅調に売れ続けているクルマである。販売店にとっては、無理に値引かなくても自然に売れるクルマという認識が強く、現状、大幅値引きが常態化しているという話は聞いたことがない。
店舗にもよるが、基本的な値引き幅は、アルファードの場合ハイブリッドモデルで車両本体金額の3%程度、ガソリンモデルでも4%程度にとどまる。
人気の特別仕様車Sタイプゴールド(ガソリン)では、車両本体値引きとしては17万円程度が第一目標となる金額だ。概ね20万円程度が車両本体から引かれれば、十分御の字と言える。(値引き額は筆者調べ。金額は販売店により異なる。)
また、トヨタ販売店同士で競合が発生するケースが多いアルファードでは、車両本体価格からの値引きよりも、用品(特にディーラーオプション)での値引きを拡大している傾向が見える。下取り車がある場合には、査定額の上乗せも期待できるだろう。
しかしながら、在庫車がそれほどダボつく状況ではなく、赤字近くまで値引きを拡大して無理に売る必要もないのがアルファード販売の本音の部分となる。まだまだ、モデル末期の値引き拡大期には入っていないのが現状だ。
それでも、納期が年単位で利益確定が出来ない新型車種を契約するよりも、確実に年内の登録・納車が出来るアルファードは、販売店にとって積極的に契約を進めたいクルマの一つだ。
2022年の新型車が次々と出てくる夏から秋以降よりも、契約数が低迷する今の時期の方が、販売店側も手厚く対応してくれる可能性は高い。現行型アルファードを手に入れるなら、5月~6月が、お得に買える最適な期間といえるだろう。
2022年中のフルモデルチェンジは無く、来年以降へ持ち越しとなったアルファード。もうしばし現行型が販売される。成熟された最終型のアルファードを、満足できる価格で入手するチャンスは、あと数か月間だ。
比較的、販売店が閑散とする梅雨前までが、アルファードの買い時である。この機会を上手く使ってほしい。
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