■飯田裕子のイチオシ5台
●飯田氏のイチオシ5台
・スバル XV
・スバル インプレッサ
・日産 セレナ
・VW ポロ
・ホンダ フィットクロスター
全幅にこだわった「イイクルマ」と聞いて実用車を考えました。
幅が狭ければいいというワケではないなぁ、と思いながら頭に浮かんだのが視界(リアウィンドウ含む)からくる安心感。人間の“見る”とも違う“視界で感じる”感覚って大事だと思うのです。
次にデザイン。私がいつも通る狭い路地をお借りしたクルマで“左折”する際、幅の狭いまたは最小回転半径の小さなクルマは気負わずに曲がりやすい。一方、比較的コンパクトで視界もいいのに不安を抱くモデルもある。
スペース効率や衝突安全性との兼ね合いもあってなかなか難しいのですが、ダッシュボードの奥行きが長く、運転席(右)からボディ左バンパーの位置が遠く感じて把握のしづらいタイプはちょっと苦手です。
「0次安全」にこだわるスバルはセンサーなどに頼る前に視界のよさや取り回し性にこだわったクルマづくりを実用モデルには採用しているのがイイです。
物理的に全長の長さは実用上必要なミニバンも視界の良好さや運転のしやすさがイイクルマになりうる好例がセレナ(日産)。コンパクトでも視界は重要。デザインも犠牲になっていないポロ(VW)とフィットクロスター(ホンダ)を選びました。
■清水草一のイチオシ6台
●清水氏のイチオシ6台
・カローラツーリング(トヨタ)
・Honda e(ホンダ)
・ノートオーラ(日産)
・アウディ A1
・シトロエン C3
・プジョー 208
クルマは全幅じゃない! 全幅があんまりなくても風格は出せる。カローラツーリング(トヨタ)は充分恰幅よく見える。
ポイントはフォルムのバランスのよさと大地を踏ん張る感だ。
けっこう地面にへばりついてるみたいに見えるでしょ、前から見ても後ろから見ても横から見ても。フロントフェイスも、グリルとライトを一体化することで、横に幅広く見せている。
ホンダe(ホンダ)はものすごくシンプルな形だけど、ポイントは基本的に同じ。単純なようでパネル面は絶妙な面を描き、地面から生えてるみたいに滑らかだ。
フェンダーの微妙なふくらみも美しく大地を踏みしめている。フロントフェイスも、シンプルな形状ながら、左右の両端に丸目が収まることで幅広感を出している。
ノートオーラ(日産)は、ノートよりフェンダーが張り出しているから、全幅が40mm広い。これだけで大地を踏ん張る感は全然違う。加えてグリル内の造形の質感がノートより断然高くて、それだけで堂々と見えるんだよね。
輸入車勢も基本は同じ。バランスがよくて大地を踏ん張る感があれば、肩身はちっとも狭くな〜い!
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