電気自動車は“電欠”直前でどうなる?
電気自動車の場合は、電欠(電気切れ)すると、その場で充電して再スタートするのが絶望的。多くの場合、充電スポットまで牽引なり、積載車で運んでもらう形になるので、電欠は絶対に避けたいところだ。
では、電欠寸前で車はどうなるか? 充電施設の目星をつけたうえで現行型リーフをバッテリー残量3%まで走らせた筆者の経験では、
【1】バッテリー残量9%…警告灯のような表示と充電を促す警告があり、カーナビも近くの充電施設を表示する
【2】バッテリー残量3%…残り航続距離もバーになり、再度充電を促す警告が点き、近くの充電施設を表示する
この2段階で充電を促す警告が表示された。
そして、最も気になる“その後”、電欠に至る過程はどうなるのか? 先代型リーフでレース中(筑波サーキット)に実際に電欠したケースでは、
「バッテリー残量がゼロになるとほとんど加速はできない“セーブモード”状態ながら2周プラスα(約5km)走れ、その後さらにスローダウンした状態で約500m走行し、走行不能になった」という。
なお、電欠するとギアは「D(ドライブ)」に入らなくなるそうだ。
もし、電気自動車で電欠の危機に遭遇した場合には、充電施設までの勾配も考え、同じような距離なら回生ブレーキでバッテリー残量が増える可能性のある下り坂方向にある充電施設に向かった方がいいだろう。
◆ ◆ ◆
ガス欠、電欠で道路上に停車すれば、思わぬ二次災害を発生させる恐れもある。特に高速道路ではその危険性がいっそう高まる。
万が一、高速道路上でガス欠に陥りそうな場合は、最も左側の走行車線をペースを下げてゆっくり走り、実際にガス欠が起きた場合はハザードランプを点灯させ、なるべく広い路肩に停車する。
そして、同乗者をガードレール外に避難させ、発炎筒・停止表示器材を車両から50m以上後方に置き、安全の確保ができたらJAFなどのロードサービスに連絡を。
ちなみに、高速道路上でガス欠を起こすと普通車で罰金9000円、違反点数2点の罰則対象となる。
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