【アルファード、MIRAIで!? 】 もしもの時にクルマで充電 家電利用できる! 


■実はインバーター選びで失敗が!

 定格消費電力に対して容量が足りていないのだから使えないのは当たり前、と感じられるかもしれませんが、実はここにはもうひとつ、大きな落とし穴が。それはインバーターで変換される電気の「波形」。

 インバーターで変換する電気の波形には、一般家庭用の電気と同じキレイな波形の正弦波(せいげんは)と、ブロック状の直線的な波形、矩形波(くけいは)の2種類があるのですが、今回実験にあたって購入したインバーターの波形は矩形波だったのです。

クルマで白物家電をバッチリ使うなら1500W以上の正弦波のインバーターを購入しましょう!

 近年の電化製品はマイコンで高度に制御されたものが多くなっています。マイコンは正弦波で使用するものなので、矩形波では定格出力が足りていても動かないとい、うことになってしまうのです。

■ミライ(ハンディインバーターなし)

 V2Hも可能なミライなら横綱級家電も使える!?

 燃料電池車のミライだけでなく、電気自動車の日産リーフや、プラグインハイブリッドのトヨタ プリウスPHV、三菱のアウトランダーPHEVなどには、純正状態で搭載している電池から電気を取り出すことができるコンセントが備わっています。

 しかもこのコンセントは、定格出力1500Wという高出力で、波形は一般家庭用と同じく正弦波なのです。

ミライのAC100Vコンセントは、センターコンソールの後席側と、トランクの2カ所に装備されている。マルチインフォメーションディスプレイで設定をオンにすることで使用できるようになる

 早速フォレスター+インバーターでは容量足らず&波形違いで使用できなかった、横綱級の白物家電を試してみましたが、見事に全勝。

 しかも、ドライヤーやアイロンなどは風量「強」で使用しても、まったく問題がないではありませんか(感動)!

電気ケトル(500ml)の消費電力は800W。1.2L沸かせる大型の電気ケトルでも消費電力は1250W程度だ。どこでもすぐにお湯が沸かせる!
消費電力は1240W、マイコン制御の炊飯器も問題なく動く。美味しいご飯が炊けた
セラミックファンヒーターの消費電力は最大時1200W。だがミライの敵ではなかった。電気使用量は多いが、屋外テントなどで冬場生活する場合、すばやく居室を温めることができるので、短時間の使用であれば重宝するかもしれない
強力な某サイクロン掃除機(消費電力1100W)も使用可能。持ち運びに便利かと言われれば微妙だが、吸引力は申し分なし

 ミライは搭載する電池容量が小さく、エンジン車と同じくイグニッションオンで発電しながら給電というスタイルですが、一般家庭が普段の生活で使用する電力を長時間供給できる実力があるので、このテストくらいでは水素はほとんど減らず。緊急時でも安心して外部電力として利用できると実感した次第です。

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 燃料電池車やPHEV(※)なら、そのまま電気が取り出せるので便利だが、乗り替えるのは現実的ではない。

 ということで、現在乗っているクルマでも、災害時などに白物家電をいろいろ使いたいという人には、1500W以上で波形が正弦波のインバーターをオススメしたい。

 価格は2万円くらいから上を見れば10万円超えと、矩形波のインバーターよりも高くなってしまうが、備えておけば万が一の時でも安心できる。

 携帯電話が充電できれば充分という人は、リーズナブルな容量低めの矩形波のインバーターでも事足りるので、自分のニーズにあったものをチョイスしてもらえればと思う。

 ※直接AC100Vが取り出せる(家庭用と同じコンセントが車内に標準装着されている)車種としては、トヨタアルファード(ヴェルファイア)ハイブリッド、ノア/ヴォクシー/エスクァイアハイブリッド、三菱アウトランダーPHEV、ホンダオデッセイハイブリッドなどがあり、今後、こうしたモデルは「災害の時、超絶に役立つ」としてさらに注目を集めそうだ

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