スイフト、デミオ、ノート、フィット、VWポロ…日欧コンパクト決戦

■ファッション性で選ぶならこの3台

Bセグハッチはファッション性も重要。そう考える人にはミニ、フィアット500、シトロエンC3をお薦め。

ミニのいちばんの魅力はデザインだが、じっくり付き合ってみると、プレミアムカーらしい各部の仕上げのよさなどに、大いに満足度が高まる。こういう「小さいけれど高級」というキャラクターは、残念ながら国産車には得難い味。フィアット500も同様なのだが、多少高価でもクォリティの高いコンパクトカーを作るという商品企画センスが、日本ではなかなか育たない。

ミニは3気筒、フィアット500にいたっては2気筒と、パワートレーンは決して高級ではないが、ネガ部分を“個性”として押し切るのがブランド力。これが容易に真似のできないポイントなのだ。

■BMW MINI ONE(230万〜244万円)

【SPEC】
全長3835×全幅1725×全高1415㎜、ホイールベース:2495mm、直3、1.2L DOHCターボ(102ps/18.4kgm)、JC08モード燃費:19.2km/L

【鈴木直也の評価】
・走りの楽しさ……4
・コストパフォーマンスのよさ……3
・乗り心地のよさ……4

ワイドなバリエーションを誇るミニのなかでも最もベーシックなグレードとなるONE

■フィアット 500S(231万1200円)

【SPEC】
全長3570×全幅1625×全高1515mm、ホイールベース:2300mm、直2、0.9L SOHCターボ(85ps/14.8kgm)、JC08モード燃費24.0km/L

【鈴木直也の評価】
・走りの楽しさ……3
・コストパフォーマンスのよさ…3
・乗り心地のよさ……3

初代フィアット500登場から50年後の2007年に発表された現行型

シトロエンC3は、高級感はまったくないものの、独特のふんわりした乗り心地だけで魅了される。デザインや足回りのセッティングなど、お金をかけなくてもセンスがあればファッショナブルなクルマが作れるという見本。これも、日本車が大いに見習うべきポイントだと思う。

■シトロエン C3シャイン(239万円)

【SPEC】
全長3995×全幅1750×全高1495mm、ホイールベース2530mm、直3、1L DOHCターボ(110ps/21.0kgm)、JC08モード燃費18.7km/L

【鈴木直也の評価】
・走りの楽しさ……4
・コストパフォーマンスのよさ……4
・乗り心地のよさ……5

新世代シトロエンのデザインアイデンティティをまとったボトムラインモデル

■経済性で選ぶ二台

最後に、Bセグといえば、やはり経済性も重要な指標となってくる。燃費を含めたトータルコストでは、アクアとスイフトハイブリッドが光る。純粋に燃費だけで見ればアクアがダントツだが、AMT(オートメーテッド・マニュアルトランスミッション)とモーターを組み合わせたスイフトハイブリッドの走りも個性的で捨てがたい。

無難なチョイスはアクアだが、ちょっと変わったハイブリッドを試したい向きにはスイフトも面白いと思う。

■アクアG(206万2800円)

【SPEC】
全長4050×全幅1695×全高1455mm、ホイールベース:2550㎜、直4、1.5L DOHC+モーター(74ps/11.3kgm)、JC08モード燃費:34.4km/L

【鈴木直也の評価】
・走りの楽しさ……3
・コストパフォーマンスのよさ……5
・乗り心地のよさ……3

昨夏2度目のマイチェンでフェイスリフトを実施したトヨタの最量販ハイブリッド車。内装ではセンターメーター内にTFTマルチインフォメーションディスプレイをLグレード以外に標準装備化。従来型のX-URBANを新たにCrossoverとグレード名を変更した

■スズキ スイフトハイブリッド SL(194万9400円)

【SPEC】
全長3840×全幅1695×全高1500mm、ホイールベース2450mm、直4、1.2L DOHC+モーター(91ps/12.0kgm)、JC08モード燃費32.0km/L

【鈴木直也の評価】
・走りの楽しさ……4
・コストパフォーマンスのよさ……4
・乗り心地のよさ……4

昨年7月、ソリオと同じストロングハイブリッド車を追加。ミッションは5AGS

次ページは : ■その他250万円で買えるBセグメントハッチバックたち

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!