ノアの前身に当たるタウンエースノア/ライトエースノアにはフィールドツアラーなるSUV仕立てのモデルがラインアップされていた。大型のフォグランプやルーフレールといったイカニモといった見た目であったのだが、ノアに切り替わった段階で姿を消すこととなった。
だが、しかーし! フリードクロスターや少し性格は違えどデリカD:5など、SUV風味のミニバンは今かなり人気である。だからこそノアやヴォクシーに今こそフィールドツアラーを設定すれば売れるのでは!?
文:小鮒康一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】今こそ復活の時!? ノアのSUV風モデルが今見ると超イイぞ(6枚)画像ギャラリー■専用バンパーに注目! ミニバンとSUVのクロスオーバーがノアにもあった
1996年にフルモデルチェンジを受け、新たに乗用モデルには「ノア」のサブネームが付けられたタウンエース&ライトエース。これは説明するまでもなく、現在のノア&ヴォクシーの前身モデルということになる。
タウンエースとして3代目となるモデルは、それまでのキャブオーバータイプから小さなボンネットを持つセミキャブオーバータイプとなり、最後の後輪駆動レイアウトであった。
この世代では、最上級グレードの「ロイヤルラウンジ」の下にエアロパーツを纏った「ロードツアラー」と、アウトドアアクティビティにピッタリなスタイルの「フィールドツアラー」の2グレードを同価格で設定。
この「フィールドツアラー」こそが、現在のクロスオーバーSUVスタイルに近い外観を纏っており、時代を先取りした仕様となっていたのである。
その差異を詳細にお伝えすると、前後に専用形状のバンパーを装着し、フロントバンパーには大型のマルチリフレクターフォグランプをインストール。
さらにタフな印象を与えるためにバンパーの一部を無塗装樹脂とし(カラード仕様も設定)、「FIELD TOURER」のロゴを大胆にも入れ込んだものとしている。
ほかにも専用のテールゲートグリップやルーフレール、そして今見ると時代を感じるサイドストライプが標準装備となっていたほか、シートレイアウトを変更せずにスキー板などの長尺物をシート下に収納することができる「マルチスペースアップシート」がフィールドツアラーにのみ設定されていたのだ(後期型のみだが)。
ちなみにこの「フィールドツアラー」は、“ノア”の名前が付く以前のタウンエースワゴン/ライトエースワゴンにも設定されていたのだが、そちらはグリルガードバーにフォグランプといういで立ちで、クロスオーバーSUVというよりはRVテイストの強いルックスとなっていたのは、時代だからだろうか。
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