実は難問多数!? 運転免許学科試験に出るひっかけ問題 5選

 運転免許を取得するときの最後の関門といえる学科試験。この学科試験は、ひっかけ問題が多く、問題文を正確に解読できるかどうかが合格のポイントとなります。

 今回は、運転免許の学科試験でひっかかりやすい問題を5つピックアップし、元教習指導員がひっかかりやすいポイントを解説。また、類似問題や関連法令も紹介します。免許を取得しようとしている方だけでなく、すでに免許を取得している方も参考にしてみてください。

文/齊藤優太
アイキャッチ写真/Hanasaki – stock.adobe.com
写真/Adobe Stock、写真AC

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学科試験は運転免許を取得するときの最後の関門

運転免許を取得するためには、本免許学科試験で90点以上をとる必要がある(出典:写真AC)

 運転免許を取得するためには、仮免許学科試験や本免許学科試験といった「学科試験」に合格しなければなりません。

 また、本免許技能試験が免除となる指定自動車教習所を卒業しても、最後の学科試験は、免許センター(試験場)で学科試験を受験する必要があります。

 道路交通法施行規則第25条には、「自動車等の運転に必要な知識についての学科試験の合格基準は90%以上の成績でなければならない(一部抜粋)」と定められていることからも、学科試験に苦戦した方もいるのではないでしょうか。

 仮免許学科試験では、50問の文章問題が出題され、45点以上が合格点となります。本免許学科試験(普通車の場合)は、90問の文章問題と5問のイラスト問題が出題され、90点以上が合格点です。

 技能(運転)試験の合格基準が70%以上の成績(70点以上)であることからも、学科試験の方が基準が厳しいことは明らかです。合格基準の厳しさからも、学科試験は運転免許を取得するときの最後の関門といえるでしょう。

ひっかかりやすい学科試験の問題5選をピックアップ!!

 学科試験に苦戦する理由は、道路交通法をはじめとした運転免許に関する法律の理解が不足していることだけではありません。問題文の読解ができていなかったり、たった1つの言葉が違うだけのひっかけ問題があったりするため苦戦するのです。

 ここからは、教習所で教官をしていた筆者がひっかかりやすい学科試験の問題を5つ紹介します。答えは「○」か「×」で回答できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

●問題

【問1】青の灯火の信号は、必ず進めを意味している。

【問2】交差点を右折するときは、交差点の中心の内側を徐行して通過しなければならない。

【問3】信号が青の灯火になっても、前の車が発進しないため、警音器を鳴らして発進を促した。

【問4】750キログラムを超える故障車をけん引する場合は、けん引免許がなくてもけん引できる。

【問5】黄色の灯火の点滅信号は、他の交通に注意して徐行しなければいけない。

●解答・解説

ひっかけ問題が多い学科試験では、しっかりと問題の内容を理解することが重要(出典:写真AC)

【問1の答え】×

 青の灯火の信号は「進め」という命令ではなく、「進むことができる」という意味になります。学科試験の問題文に「必ず」や「絶対」という言葉が入っているときは、ひっかけ問題の可能性が高いため注意が必要です。

 信号の灯火に関する問題をピックアップしたので、改めて信号の灯火の意味を確認してみましょう。

■青色の灯火:車は、直進・左折・右折することができます。

■黄色の灯火:車は、停止位置から先へ進んではいけません。ただし、横断歩道上・交差点内で停止する可能性があるときや後ろから追突される危険性がある場合など、安全に停止できないときは、そのまま進むことができます。

■赤色の灯火:車は、停止位置を越えて進んではいけません。ただし、すでに左折や右折し始めて交差点内にいる場合は、そのまま進むことができます。

■青色の灯火の矢印:車は、黄色や赤色の灯火の信号でも矢印の方向に進むことができます。また、右向きの矢印の場合は転回することも可能です。

【問2の答え】×

「交差点の中心の内側」ではなく、「交差点の中心の”すぐ”内側」が正解となります。このような言葉のひっかけ問題は学科試験で出題されやすいです。

 また、この問題では「徐行ではないから×」と考える方もいますが、交差点を右左折するときの速度は徐行と法律で定められています。そのため、「×」の理由が「徐行ではないから」というのは間違いとなります。

 このような交差点の右左折に関する問題は、学科試験で出題されるだけでなく、実際の運転でも役に立つため、改めて交差点の右左折の方法を確認してみましょう。

 道路交通法(第34条)に定められている交差点の右左折を簡単にまとめると次のようになります。

 右折するときは、あらかじめ(交差点の30m手前までに)道路の中央に寄り、交差点の中心のすぐ内側を徐行しなければなりません。左折するときは、あらかじめ(交差点の30m手前までに)道路の左側に寄り、道路の左端に沿って徐行して通行します。ただし、道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、指定された部分を通行しなければなりません。

 つまり、右折するときは道路の中央、左折するときは道路の左側にあらかじめ寄っておき、何かあったときにすぐ停まれる速さ(徐行)で通行するというのが、法律で定められている交差点の右左折方法なのです。

【問3の答え】×

 警音器は、信号待ちの発進を促したり、挨拶の手段として使ったりすることができません。

 法律では、警音器(クラクション)の使用について次のように定められています。

「警音器(クラクション)は、「警笛鳴らせ」の標識がある場所を通るとき、「警笛区間」の標識がある区間内で見通しのきかない交差点・曲がり角・上り坂の頂上を通るとき、危険を避けるためやむを得ない場合にのみ、鳴らすことができます。」

 実際の交通社会では、挨拶をしたり、信号が青になったことを知らせたりするためにクラクションを使用しているドライバーがいます。また、道を譲ってくれたお礼をするためにクラクションを鳴らしている場面を見ることもあるでしょう。しかし、法律の定めでは、挨拶・催促・お礼のために、クラクションを使用することはできないのです。

【問4の答え】○

 故障車の場合は、重量に関係なくけん引することができるため「○」となります。

 また、類似問題として「故障車をロープなどでけん引するときは、けん引する車と故障車との間に5mをこえる間隔を保たなければならない」と出題されることがあります。この類似問題の答えは「×」。正解は、「5m以内の安全な間隔」です。

 故障車を道路に放置すると、追突事故などの原因になる可能性が高いため、非常に危険です。停止表示器材などを使って後続車に車が停まっていることを知らせる一次措置を実施したら、JAF(日本自動車連盟)や修理業者などを呼び、速やかに道路外へ移動させましょう。

 また、やむを得ず車で故障車をけん引するときは、けん引する車と故障車の間に5メートル以内の安全な間隔を保ち、丈夫なロープなどで確実につなぎ、ロープに30cm平方以上の白い布を付けなければなりません。

 車は、運転中や出先などで故障しないよう日頃から点検や整備をしていても、予期せぬトラブルが起きてしまう可能性があります。そのため、故障したときの対処法も改めて知っておくと良いでしょう。

【問5の答え】×

 徐行義務がないため「×」となります。黄色の灯火の点滅信号の場合、歩行者や車や路面電車は、他の交通に注意して進むことができます。

 しかし、赤色の灯火の点滅信号ではルールが異なるため注意が必要です。赤色の灯火の点滅信号の場合、歩行者は他の交通に注意しながら進むことができます。

 車や路面電車は、停止位置で一時停止しなければなりません。つまり、車を運転しているときに、赤色の灯火の点滅信号を通過するときは、「止まれ」の標識と同じように、停止位置で一時停止してから進まなければならないのです。

●学科試験では一語一句読み落とさないことが重要

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