■EV入門にピッタリのeKクロスEV! 何より価格が超魅力
続いてeKクロスEV。コチラは近距離での使用が多い。戸建て住宅が多い地方だと家庭での充電器を設置しやすい側面がある。要するに何かとEVとの相性がいい軽自動車のEVだからということに尽きる。
eKクロスEVの価格は標準グレードのGで239万8000円と絶対的には安くないが、国からの補助金55万円を使うと184万8000円と、軽ハイトワゴンのターボ車と同等だ。
さらに地方自治体からの補助金も使える地域(東京都は45万円)があるのも加味すると、使い方に軽のEVがハマる人やEV入門車としてeKクロスEVが好調なのも当然である。
■パジェロスポーツを国内導入!? ラリーアート復活も起爆剤に!
三菱自動車は将来的にも明るい要素が多く、今後さらにいい方向となりそうだ。そのポイントは三菱自動車が日産・三菱・ルノーアライアンスにおいて担当する東南アジア市場と、昨年5月にあった2020年決算会見の際に発表されたスポーツ部門となるラリーアートの復活である。
三菱自動車は東南アジア向けを中心に本格クロカンラージSUVのパジェロスポーツ、ミドル級ピックアップトラックのトライトン、コンパクトサイズの7人乗り3列シートのエキスパンダーといった魅力あるモデルが揃っている。
このあたりを日産向けも含め日本にも導入すると、より活気付くのではないだろうか。特にエキスパンダーは登場が2017年と時間が経っているので、フルモデルチェンジのタイミングで安全関係をはじめとした日本市場への対応も盛り込まれると面白そうだ。
また、今は存在感の薄いミラージュも日産で同クラスのマーチが現行モデルでの絶版が濃厚となっていることもあり、今後マーチの後継車となることも含めスポーツモデルの追加など、フルモデルチェンジされれば浮上の可能性も十分ある。
さらに現行アウトランダーを見ていると、日産・ルノーとのアライアンスによりデリカD:5、エクリプスクロスやRVRといった既存のモデルの今後も期待できそうだ。
ラリーアートに関しては、現在市販車での動きはタイ国のトライトン、パジェロスポーツ、ミラージュのドレスアップ仕様、日本ではディーラーオプションパーツくらいである。
しかし、今年の東京オートサロンへのアウトランダーベースのコンセプトカーとなるヴィジョンラリーアートコンセプトの出展や、今年8月にタイ国で行われるアジアンクロスカントリーラリーへの三菱自動車からの技術支援も含めたアウトランダーでの参戦など、ブランド構築に向けた動きは着々と進んでいる。
そのため遠くないうちに市販車にもラリーアートによる何らかの好影響が現れ、三菱自動車のブランドイメージ向上や販売の後押しにつながるのではないだろうか。
■冬の時代が長かった三菱……この流れに乗り続けて!
三菱自動車は20世紀末から苦難が多かったこともあり、歯車が噛み合ってきたのはデリカD:5とランエボXが登場した2007年以来、15年振りになると思う。それだけにやっと歯車が噛み合ってきたのをチャンスに、三菱自動車が90年代の黄金期のようなメーカーとして復活することは強く期待したい。
【画像ギャラリー】デリカD:5だけでなくアウトランダーも大人気!! 三菱の好調はいつまで続くのか!?(13枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方