新型クラウン登場で考える「歴代クラウンのなかでもエポックメイキングだったモデル3選」


■国沢氏がエポックに選んだのは3代目白いクラウンと4代目クジラクラウン

3代目クラウンは1967年デビュー。「白いクラウン」のキャッチで、これまでの法人や公用車ユーザー向けから個人ユーザー向けに舵を切ったモデルだった

 個人的には地味ながら3代目クラウンをエポックとしたい。1955年デビューの初代クラウンは98万円スタートとなり、当時の大卒初任給の1万2900円やラーメン一杯40円を考えたら、2000万円近い感覚だった。

 ふつうの人からすれば手が届く存在じゃなかった。2代目クラウンになり、開業医や裕福な商店主などもユーザーとして出てくるものの、やはり1000万円超というイメメージ。

 その流れを大きく変えてきたのが1967年発売の3代目だった。折しも我が国は「いざなみ景気」と呼ばれる長期間続く景気上昇にあって給料急上昇。初任給も3万円を超える。そんななか、登場した3代目はユーザーターゲットを大幅に拡大!

 88万円というお買い得プライスの『オーナーデラックス』を設定。2代目までの公用車中心のマーケットから個人に切り換えた。

4代目クラウン(通称クジラクラウン)は1971年に発売。国沢氏が最も好みのデザインだったクラウンがこのクルマだという

 余談になるけれど、この路線を引き継ぎ一段と調子に乗って作った4代目(通称クジラクラウン)はフリートユーザーから「威厳がない」と不人気。失敗作のレッテルを押されてしまうことになる。

 ナニを隠そう私はクジラクラウンが歴代モデルのなかで最も好みのデザインだったりする。今見ても新しい。2ドアハードドトップなんかオシャレだ。2.6Lエンジン車はパワフルでしたね。

■最後の3台目はゼロクラウンの次となる13代目

2008年に登場した13代目クラウン。基本的にシャシーは先代型となる12代目のゼロクラウンのものをキャリーオーバーしている

  ベストカーWeb編集部からベスト3を選ぶように言われている。ということで最後は13代目クラウンを挙げておく。ゼロクラウンと呼ばれた12代目の次となるが、ここまで読んで「12代目のゼロクラウンじゃないのか?」と思うだろうけれど、圧倒的に13代目です。

 ゼロクラウン、乗り心地が硬くてクラウンらしくなかった。日本のユーザーって安っぽい乗り心地を案外容認する傾向。ゼロクラウンに乗った途端「こら、ないな」と思った次第。

 13代目は地味な外観だったこともあり、話題性という点でイマイチながら、クルマの仕上がり具合は15代続いたクラウンのベストだと思う。しっとりとした乗り心地で、サスペンションのストローク感もある。ただ、このあたりからセダン人気に大きな陰りが出ており、ゼロクラウンほど販売台数が伸びなかったため埋もれてしまっていた。

 さあ、果たして新型16代目の評価やいかに?

【画像ギャラリー】歴代クラウンのなかでも特徴のあるエポックなモデルはどれか? 写真でCHECK!(25枚)画像ギャラリー