まずは足元の財政を見よ! 高級セダンに乗っている場合か
知事公用車に関しては、さまざまな意見があるが、筆者としては全国一律にアルファード(またはそれに準ずるミニバン)でいいと思う。一番大きな問題は、公用車に関する明確な規定が、どこにも設けられていないこと。車両本体金額くらいは明文化されても良いはずだ。
地方自治体の財政状況は、想像よりも厳しい。収支バランスを見ると、収入が支出を上回る都道府県はごくわずかだ。大部分の地域は収入よりも支出が超過する赤字状態となっている。国はもちろんであるが、地方公共団体の財政も、大きな問題を抱えているのが現実だ。
都道府県民から預かった税金を、いかにその地域の発展のために使用するかを市民は問うている。地域発展のために最高級の公用車が必要であれば、その理由を明確に示し、結果を出してくれれば問題はない。しかし、現実は公用車にかかる大きな経費が、地方の財政ひっ迫の一因となっている。
迎賓時にも使われる公用車だから、安いボロボロのクルマで常に移動してくれとはいわない。しかし、ショーファードリブンの後席でふんぞり返っているだけでは、地域のために仕事をしているとはいえないはずだ。
移動中も効率よく仕事を行うために、動く知事室という考え方には筆者も賛成だ。リモートワークも増え、車内会議がこれからの主流になるかもしれない。そうした意味でも、公用車をセダンからミニバンやSUVへ変えていく動きは、これからもっと必要になっていくはずだ。
見た目よりも実利、これが知事公用車に対しても必要な考え方だと思う。
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