高級ワゴンに強いボルボのフラッグシップ「V90」
高級ワゴンに強いメーカーである「ボルボ」。その最新のフラッグシップステーションワゴンが「V90」であり、48Vハイブリッドモデル(税込884万円)と、プラグインハイブリッド「リチャージ」(税込1079万円)をラインアップする。全長4945mm×全幅1880mm×全高1475mm、ホイールベース2940mmの5人乗りであり、後席は圧巻の居住性だ。
ドイツ御三家のワゴンとはやや毛色が異なり、北欧ならではのシンプルかつモダンなスカンジナビアデザインは、細部までセンスよくつくりこまれている印象。矢のようにかっ飛ばすドイツ車とは違い、ゆったり走ってこそ味わえるよさを享受できる、「優雅」というフレーズがよく似合うステーションワゴンだ。
「ドイツ製の超速ワゴン」メルセデスベンツEクラス ステーションワゴン オールテレイン
日本市場で2016年にデビューしたS213 系メルセデスEクラス ステーションワゴン。最新型は2020年9月にマイナーチェンジをした後期型モデルだ。全長4950mm×全幅1850mm×全高1465mm、ホイールベース2940mmの5人乗りワゴンだが、最小回転半径はなんと5.5m。全長5m弱のこのカテゴリでは脅威に値する小回り性能だ。
ラインアップは、E200(税込857万円)、E220d(税込882万円)、E300(税込1009万円)、E450 4MATIC(税込1273万円)、AMG E 53 4MATIC+(税込1366万円)と選択肢が多く、新型クラウンエステートほどではないが、Eクラスワゴンの最低地上高を25mm上げたオールテレインも用意されている。インテリアも最新のデジタル液晶メーターや車内イルミネーションなど、テクノロジーと華やかさが共存。なかでも、最高出力435psの3L直6ターボを備えるAMGモデルは、モード切替によって、ジェントルにもアグレッシブにもなる、「ドイツ製の超速ワゴン」の代表車だ。
「快速エリート」BMW 5シリーズ ツーリング
BMW 5シリーズ ツーリングの現行モデルは、2017年に日本導入されたG31系で、2020年9月にマイチェンされたのが最新型となる。全長4975 mm×全幅1870 mm×全高1500 mm、ホイールベース2975mmで、5人乗りワゴンという構成は、前述のメルセデスEクラス ステーションワゴンとほぼ同じだ。
ラインアップは、523iツーリング(税込853万円)、523d Xdrive ツーリング(税込863万円)、540i Xdriveツーリング(税込1181万円)。リア周りが大きく、重たくなっていることで回頭性の良さは若干スポイルされているが、「快速エリート」なワゴンには変わりない。直線的なデザインを多用したシャープなインテリアは、メルセデスほどの派手さがない分、好感が持てる方も多いようだ。
名門ジャガーがつくるステーションワゴン「XFスポーツブレイク」
2017年に登場した、ジャガーのプレミアムステーションワゴン「XF スポーツブレイク」。全長4975mm×全幅1880×全高1495mm、ホイールベース2960mm、という立派なボディサイズで、同社のフラッグシップワゴンとして君臨するモデルだ。2020年代の半ばを目途にピュアEVラグジュアリーブランドとして生まれ変わると宣言しているジャガーにとっては、重要な位置づけのモデルであり、大型液晶メーターやセンターにある大型液晶パネルなど、先進的なインテリアを持つ。
現在、国内のランアップにあるのは、スタンダードモデルのXF(税込738万円)と、R-DYNAMIC(834万円)。名門ジャガーのワゴンとして、新型クラウンエステートとは、よきライバルとなるだろう。
コメント
コメントの使い方クロスオーバー(CO)が発表された時は、「老人御用達のセダンを残す為に他の車種もクラウンにした」と思っていたが、COの内装のチープさを見ると、「他の車種の値段をカサ増しする為にクラウンブランドを使った」と思うようになった。
どちらにしろ、良い感じはしないな。