早すぎて高すぎた スカイラインクロスオーバーは今なら成功するのか?

スカイラインも次期型でクロスオーバーSUVが出ると予想!!

 しかし、逆にいえば、「購入する顧客のターゲット層が変わらない価格差」となれば、ある程度のヒットする可能性はあると筆者は考える。ただ、現行のV37型スカイラインは、2013年の登場と、すでに10年目のモデル。ハイブリッドモデルは、この夏に生産終了となり、ガソリンモデルは残されるものの、ベースが古すぎてお話にならない。期待するならば次期型で、ということになるだろう。

 次期型スカイラインについて、筆者は「電動AWD」になるという路線が濃厚だと考えている。バッテリーEVではなく、あくまでエンジンを持つ「e-POWER」シリーズになる、という予測だ。ボディタイプは、セダンタイプとクロスオーバーSUVタイプの両方が用意され、トップグレードには、2ドアのスポーツタイプ、つまり「スカイラインGT-R」が復活するのでは、と予測している。価格次第ではあるが、かなり面白いことになるのではないだろうか。

 日産としても、J50型スカイラインクロスオーバーでの失敗は、苦い経験であり、繰り返してこないはず。今度こそヒットさせるため、クラウンクロスオーバーの動向にも注目しているであろう。日産の星野朝子副社長の「スカイラインは諦めません」という言葉と、勢いを取り戻しつつあるいまの日産に、期待している。

【画像ギャラリー】デビュー当初は大いに期待されつつも、1世代で終了した、日産「スカイラインクロスオーバー」(17枚)画像ギャラリー

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