クルマ界名門の系譜はやっぱりいい!! 王道を走る天晴れなサラブレッドたち

クロカンモデルの金字塔はその歴史を重ねる「トヨタ ランドクルーザー」

デカいしくじりなし!! 王道を突っ走る”天晴”なサラブレッドたち
トヨタ ランドクルーザーと言えばこの40系をイメージする人もまだまだ多いはず。1960年に発売された40系ランクルは、記録的なロングセラーモデルになった

 日本国内では“ランクル”の通常でもお馴染みのトヨタ ランドクルーザー。ルーツとなったモデルは1951年に登場しているため、すでに70年を超える歴史を持つサラブレッド中のサラブレッドだ。

 後にランドクルーザーに改名されるトヨタ製ジープBJ型は、その名称からわかるとおりアメリカのクロスカントリーカー・ジープの日本版として製作された。当初は警察予備隊(現・陸上自衛隊)への納入を目的に作られたが、結局採用はされず、民生用へと転用されることになった。

 当初はジープの通称を用いていたものの、アメリカの商標権に抵触してしまったため、1954年にランドクルーザーへと改名された。これがランクルの始まりである。

 軍事色の強かった初代に変わってより汎用性を高めた2代目の登場は1955年で、2代目ランクルは本格的な海外進出を開始する。実際に2代目ランクルの完成度の高さは北米市場をはじめとする海外で高く評価され、着実な実績を残していった。そして決定版とも言うべき3代目が1960年にデビューする。

 現在でも「40(ヨンマル)」の名で親しまれる3代目ランドクルーザーは、高い走行性能と信頼性を両立させたことにより、2代目が得ていた高評価をさらに引き上げることに成功し、次世代モデルの70系が登場する1984年までの24年間、世界各国のユーザーに愛された。

 40系でその地位を確立したランドクルーザーは、以後もモデルチェンジを重ねて現在は2021年デビューの300系が栄光のシリーズを受け継いでいる。この300系にいたるまで、基幹をなすクロカン(SUV)モデルだけでなく、バンやステーションワゴンなどの派生モデルも登場した。

 残念ながら、この記事内ではランクルの歴史とそのスゴさをすべて紹介することはできない。だが、両血統種の多いトヨタのラインナップにおいて、ランクルの存在もまた強烈な輝きを放ち続けているのは事実だ。

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