■若者に浸透するか? 新型クラウンの今後
クラウンでありクラウンではない、そんな意見も多い今回のクラウン。それでもネームバリューは強く、予約販売の多くは歴代クラウンユーザーだという。
華々しく発表されたクラウンだが、まだ販売現場に展示車両や試乗車は届いていない。生産日程が後ろ倒しになり、メーカーへの注文も出来ない状況だ。実質的には予約注文となっているクラウンをオーダーしていくのは、「クラウン」という名前に、絶大な信頼を置くユーザーに限られている。
ワールドプレミア後に東京、そして愛知と、新型クラウンの実車を見ることができる機会は少しずつ増えてきた。ディーラーでは、これまでのクラウンよりも、より実車を見てから購入するという人が増えるのではないかと考えているようだ。
これまでになく、新しいお客様が多いと語るのは、これまで歴代クラウンを専売してきたトヨタ店の営業マンだった。
電話やメールでクラウンに対する問い合わせが多く、問い合わせの多くは30代~40代のユーザー層からだという。今のところ、現車を見て、試乗してから決めたいという人が多い。新しいクラウンは、新しいユーザー層にリーチすることに成功しているのではないかと話していた。
現状はクラウンというネームバリューが強い。しかし、これまでにない4つのボディタイプが揃い、クラウンのイメージが大きく変わりつつある。クラウンに向けられる市場の目が、大きく変わる可能性は高いだろう。
これまでクラウンを扱ってこなかった販売チャネルでは、他メーカーのユーザーや、自社の若いユーザーがクラウンに興味を示す姿も多いようだ。
各年齢層に訴求できる商品力は十分に備わったクラウン。若返りを成功させるには、販売側の年齢を意識させない売り方も需要になってくる。実車を見る機会が増える秋口に、販売店が分け隔てなくクラウンを提案し続けられれば、これまでクラウンに興味を示さなかった層が、大きく動きだす可能性は高いだろう。
散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする。維新となる16代目のクラウンは、クラウン自身はもちろん、ユーザーにも変化を与えてくれる存在になるはずだ。
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コメント
コメントの使い方SUVでさえ新車購入層は50代中心ですからね。イメージで若作りしてても実際は、の典型です。
若年層は軽やコンパクト、特に中古車に非常に多いですが、そんな中で、20代や30前半購入者の特別多い車にBRZがあるのが嬉しいです。