■「パクリ」ではない複雑な背景を持つクルマを見分けるには…
ここまでさまざまな「コピーと勘違いされがちな中国車」を紹介したが、これ以外にもたくさん存在するし、それらすべてを紹介したくてもできないのが実情だ。ただ一つ、見分け方を簡単に書くとするならば、そのクルマが何か別のクルマに似ている時、明らかに元のクルマとプレスラインやホイールベースが一致していたら、それはほぼ確実に正規で製造されたものと言っていいだろう。
逆に言えば、パッと見の見た目が似ていたとしても、ピラーの処理やドアの形状、ホイールベースが若干異なるのであれば、それは「精巧に形を似せたコピー品」である可能性が高い。
何かに対して先入観で「パクリ」と批判することは簡単だ。ただ、この記事で紹介したように、正規で生産されているものもあれば、複雑な事情を持つものもある。クルマを評価する際に大事なのはそういった先入観を捨て、本質の部分を見極めるという点ではないだろうか。
急成長を遂げている中国の自動車産業。ぜひとも中国のクルマを見る際は、バイアスや思い込みよりも、そのクルマ自体の価値で判断してほしい。
【画像ギャラリー】「どこかで見た顔な気が……あ!! パクリ車だ!!!!」と決めつけることなかれ。実は複雑な背景を持ったそっくりカーとパクリ車たち(30枚)画像ギャラリー
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