アルトワークス
価格:150万9840〜161万7840円
(TEXT:松田秀士)
1973年、ボクが初めて購入したクルマがホンダZ。ライバルはフロンテクーペで、デザイン原案はジウジアーロ。カッコよかった! ちょうど友達の彼女が超可愛くて嫉妬しているような感覚。
イグニスのリアクォーターパネルにフロンテクーペのデザインがキャリーオーバーされている。この頃からスズキにはデザインにこだわるDNAが生まれていた。

現行型アルトに15年ぶりに復活した伝統のスポーツグレード、ワークス。2015年12月に追加設定
1速ギヤに入れてクラッチを繋げば、飛び出すように加速する。クロスした2速ギヤでも、3速の低回転からでもアクセルの煽り具合に過敏に反応するエンジン。エキマニ一体化シリンダーヘッドとターボチャージャーの改良により、排気量を超えたレスポンスとトルクがある。
試乗車はすでに3万6000km弱の走行距離をこなしたクルマだった。なのに、ボディにはやつれたフィーリングが感じられない。ラダーフレームか? と思わせるようなHEARTECTプラットフォームとハイテン鋼を多用したTECTボディの剛健さを実感した瞬間だ。

ワークスが搭載するRA06型ターボはターボRSと同じだが、専用チューンで最大トルクが0.2㎏向上して10.2kgmに。試乗車は約3万6000kmも走行したクルマだったが、ボディにはやれた感じがまったくしなかったと松田氏は指摘
60km/hでステアリングを激しく速く左右に連続して動かしても、前後の遅れも位相感もない。かといって適度なロールもちゃんとある。ABSの制御の細かさは欧州高級スポーツ並み。アルトワークスにはスズキのポリシーを感じる。
松田秀士の採点…85点
エスクード
価格:258万6600円
(TEXT:松田秀士)
この4代目から製造はハンガリーのマジャールスズキ工場となったのだが、3代目までは日本で生産されていた。ハンガリー生産になったことでSX4 S-クロスと同じプラットフォームを採用。つまり、生産性の効率化を図っているワケ。
艶消し赤のアルミ製(?)ヴェゼルをエアコン送風口、メーター、LEDヘッドライトなどに採用して、お洒落な一貫性を持たせている。デザインはスズキ車のなかで一番コンサバでユニセックスだ。

SX4 S-クロスと共通プラットフォーム採用。当初はFF車も設定。現在は4WDの1.4ターボのみ
ステアリングフィールが軽快。ステアリングセンター付近の軽さと、操舵に対するサスペンションの動きも速く、 SUVとしては軽快なハンドリングだ。
泥濘からの脱出をする時のLOOK機構(ブレーキ制御)を採用するなど、4WDとしての実力をしっかりと備えたクロスカントリーモデルだ。

2017年7月に追加となった1.4Lターボはスイフトスポーツとは違い、レギュラー仕様で136ps/21.4kgmのスペック

エアコン送風口にレッドのアルミ製ヴェゼルを採用し、さりげなくオシャレ感を演出するエスクードのインテリア
松田秀士の採点…85点


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