どれだけ整備点検に気を遣っていても、トラブルというのは「まさかここで!」「まさかこんなことが!」というふうに襲いかかってくるもの。
今朝点検した部分なのに! 今週末に交換しようと思ってたのに! そういう時に見舞われるから「トラブル」なのだ。
ここではそんな突然のアクシデントへの対処法を考える。トラブルを回避するのも大事だが、起きてしまった時の対応を準備しておくのも大切だ!
※本稿は2022年7月のものです。
文/ベストカー編集部、写真/AdobeStock(メイン写真=patrick@AdobeStock)、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
■路上でいきなりクルマが停止! その時どうする?
バッテリーが上がってしまったら、救援車とブースターケーブルで接続するか、バッテリー内蔵のジャンプスターターを利用するしかない。
順番は故障車のバッテリーのプラス端子と救援車のプラス端子を繋ぎ、救援車のマイナス端子→故障車のエンジンブロックを繋ぐのがセオリー。
だが電圧が低下している状態で繋げると逆起電流が発生し、部品を破壊してしまうことがある。
JAFのロードサービスなどのプロは、この逆起電流を吸収するデバイスを利用しているので、やはりプロに依頼するのが安心だ。
もしタイヤがパンクやバーストしてしまい、スペアタイヤを搭載していない場合は、パンク修理剤を使うか、ロードサービスを呼ぶしかない。
さらにエンジンがオーバーヒートしてしまったら? 最近のクルマは滅多に起きなくなったが、冷却系の不具合によって起きることはある。
エンジンをアイドリングさせても水温が下がらなければお手上げだ。
水温が下がっても、その場でできるのはクーラントを補水して、ゆっくりと移動することくらい。
クルマが大事ならレッカーで運んでもらおう。
【番外コラム】突然の雹害! 今覚えておきたい雹と保険の知識アレコレ
今年(2022年)6月上旬、各地で激しい雨とともに雹(ひょう)が降ったことは記憶に新しい。
その前に雹とは一体どういうものなのか。簡単に説明すると、雹とは上空の積乱雲の中で冷やされた空気が凍ってできた粒のことだ。
それらが積乱雲内を循環することで大きく重たくなり、最後は重力に負けて地表へと落ちてくるのだ。ちなみに雹というのは直径5ミリ以上の氷の粒を指し、それより小さいものは霰(あられ)と呼ばれる。
この雹がバラバラと降ることでさまざまな被害が起きるが、もしも雹によって愛車が傷ついた場合、果たして保険は使用できるのだろうか?
答えは非常にシンプルで、任意保険加入時に車両保険にも入っていれば、修理費用は保険で支払いが可能。
雹による被害はおおよその保険会社の場合、車両保険の「物の飛来・落下」などに該当するため、補償を受けることができる。
車両保険もフルカバーのものと限定補償の2種類が存在するが、そのどちらでも保険は適用される場合が多い。
ただし保険を使用した場合、翌年の等級は1等級ダウンするが、そこは致し方ない……。
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