■自分のクルマにE-ALRシートベルトがついていたら何に気を付ける?
後部座席のシートベルトがE-ALR式でチャイルドシート固定機構がついているかどうか。それは、前述のようにシートベルト本体のタグなどを見れば確認できる。もちろん取扱説明書にも記述があるはずだ。
実際にベルトをゆっくり引っ張り出して全部出したところから巻き取っていくときにロックするようであれば、それはE-ALRのシートベルトであるということだ。
子どもがいる家庭なら、ベルトで遊ぶことは絶対にやめさせなくてはならない。そもそもチャイルドシートを使っていればベルトで遊ぶこともないだろう。だが、例えばクルマが止まっているとき、車中泊でフルフラットにしているときなど、子どもが後席で遊んでいるようなシーンでは要注意だ。
子どもにとってシートベルトは引っ張れば出てくる、手を離すと瞬時に引っ込む…面白い遊び道具かもしれないが、首やおなかに巻き付けて遊んでいるとロックして外れなくなり、最悪の場合、死に至るケースもある。車内放置の危険は熱中症だけではないことを肝に銘じておこう。
なお、ロックした場合でも一度全部のベルトを巻き取り装置に戻すとロックは解除されるが、体にぐるぐる巻きつけている状態だとベルトがロックしたまま戻せなくなる場合もある。その場合はベルトをハサミかベルトカッターなどで切るしかない。一刻を争う事態なら躊躇している時間はない。
ベルトを切断して交換する場合の費用は、ベルト(ウェビング)部分だけならば2万円前後(工賃別)が相場となるが、古いクルマは新品純正部品の入手ができないことも多い。その場合は中古品または社外品を使うことになるだろう。
また高齢者がE-ALRのベルトを使う場合はロックさせないようドライバーが手を添えて、ガチャっと差し込むところまで手伝ってあげるのがベスト。安全のために使うシートベルトが誤使用によって凶器となることもある。
我が家のクルマだけではなく、格安レンタカーや代車の場合も後席がE-ALRのケースもあるので、どうかお気を付けて。
【画像ギャラリー】見たことある…??? 後席シートベルトの裏側に記載されている注意書き…(5枚)画像ギャラリー
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