エンジンオイルのギリ使いには要注意!
ベストカーウェブ読者なら、エンジンオイルの定期的な交換が必須というのはご存じのはず。ただし、なぜオイル交換をしなくてはいけないのかを詳しく知っている人はどのくらいいるだろうか?
エンジンオイルとは、その名の通りクルマのエンジンに使われるオイルで、主な役割は可動部品の潤滑だ。もしエンジンオイルが空になってしまうと、そのエンジンはすぐに焼き付きを起こして使いものにならなくなる。空になるのは極端としても、使用するに従ってエンジンオイルは汚れてしまい、これがエンジンに悪影響を及ぼす。
エンジンの内部には燃焼で生じたカーボンなどの汚れが付着するが、エンジンオイルには潤滑と同時にこうした汚れを吸収する役割もある。これでエンジンの状態が保たれるのだが、当然ながらオイルは汚れてしまい、やがてそれが限界に達する。さらにエンジンオイルが大気中の水分を取り込んで乳化し、これもまたオイルを劣化させてしまう。
この他にもエンジンオイルを劣化させる要因はいくつかある。このため、エンジンオイルを定期的に交換して良好なコンディションを維持しておきたい。エンジンオイル交換の際には当然ながらオイルの量もチェックされるので、なんらかの原因でオイルが減ってしまっていても焼き付きを起こす前に対処できる。
さすがにエンジンが焼き付いてしまう状態までオイルが減るケースは少ないが、オイルにとってのギリ走行にならないよう用心しておくに越したことはない。
タイヤの空気圧は「過ぎたるは及ばざるがごとし」
一般的な自動車は空気入りのゴムタイヤを装着している。このタイヤに入れる空気の圧力によってタイヤの形状は維持され、空気圧が足りないと、タイヤは車重や走行時の荷重によって大きく変形し、本来のグリップ力を発揮できないばかりか、偏摩耗を起こす要因にもなる。何よりそんな状態のタイヤで走るのはとても危険だ。
タイヤの空気圧は、走行するに従って徐々に低下してしまう。これはバルブやホイールなどのほんのわずか隙間から空気が漏れてしまうため。ただし、この空気圧低下は通常ゆっくりと進行するので、日常使用であれば、自車のタイヤ空気圧は月に一回程度の頻度でチェックし、必要に応じて空気を補充してやればいい。
もちろん、このようにタイヤ空気圧のケアを実施している人は多いはず。だが、漏れた時に備えて日常的に空気圧を高めにセットしている場合は注意してほしい。実は、空気圧の低下は危険だが、高すぎる圧力もまたタイヤにとっては良くないのだ。
タイヤの空気圧が高すぎると、そのタイヤは本来想定した形状よりも“丸く”なり、路面に対してタイヤが平らに接地しなくなってしまう。これはグリップ力の低下につながり、タイヤ中央部の摩耗を速めることになる。
そして高すぎる空気圧は乗り心地も悪化させる。これは高圧によってタイヤが硬くなり、本来が持っているはずの衝撃吸収能力が低下するから。そして硬すぎるタイヤは、適正空気圧のタイヤに比べて、道路の段差を乗り越えた際などにダメージを受けやすい。
以前はタイヤの空気圧をメーカー推奨時より高めにすれば、転がり抵抗の低下によって燃費が向上するというウワサもあったが、これはあくまでウワサにすぎず、タイヤはメーカー推奨の空気圧で使用するのが最も効率的なのは言うまでもない。
空気圧低下によるギリギリ走行を避けたいがために、パンパンな状態で走行するのもNG。「過ぎたるは及ばざるがごとし」はタイヤにとっても言えることだ。
愛車を長期間良好な状態に保ちたいのはオーナーなら当然のこと。クルマのコンディションは安全性にも直結するので、無理なギリ走行は控えて、安全かつ快適なカーライフを送りたい。
ちなみに燃料切れやパンクやバッテリー上がりでJAFの救援を呼んだ場合の料金は以下のとおり。救援を呼ぶのは想像以上に高い! やはり、万一のためにもJAFは入っておいたほうが安心だ
・燃料切れ=JAF会員は無料(燃料代のみ実費負担)、非会員は16,770円(燃料代は別途負担)
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