【箱根駅伝】 数々の名勝負のまさに「舞台裏」 中継を支えるプロの仕事たち

■さまざまな人々の手によって中継は成り立つ

 やってきたのは復路、第6区から第7区の襷リレーが行われる小田原中継所。沿道は多くの観客で鈴なり状態。そんななか発見したのが下の写真のクレーン車。

 クレーン車が停車している中継所の反対側にある駐車場に回り込むとベースとなるトラックの車種は日野レンジャーであることがわかった。

クレーンの車種は日野レンジャー。荷台部に撮影に使用するクレーンを装備

 そしてクレーンの先にはゴンドラのようなものが設置されていて、クレーンを上に伸ばせば地上4階建てのマンションほどはあろうかという高さ。さらによく見ると、そのゴンドラには人が乗っているではありませんか。

 ちなみに後日、日本テレビにクレーン車の詳細について取材を求めたが「箱根駅伝はあくまで選手がメインですので公表は差し控えさせていただきます」ということで回答は得られなかった。

 しかし、現場ではゴンドラには撮影スタッフが乗り込み、カメラ機材と集音用のガンマイクで、選手を上から撮影する様子が見られた。

天高く伸びるクレーン。頂点付近から下に折れた先にあるゴンドラには撮影スタッフの姿が! これで、障害物に遮られることもなく、上から選手をおさえられるというわけだ

 そう、このクレーン車は手に汗握る襷リレーの瞬間を撮影するテレビ中継用のもの。中継所付近で選手が上から撮られている映像は、こうして作られていたのだ。

 こうしたプロの技と道具とがあってこその箱根駅伝中継。今から年明けが楽しみである。

最後の一枚はラジオ中継用の車両。ルーフからはアンテナが伸び、ここを起点に中継が行われている

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!