■2代目マツダ ロードスター(NB)1998年1月~2005年8月/中古車相場:約40万~約140万円
言わずと知れたライトウェイトオープンスポーツの金字塔である「初代マツダ(ユーノス)ロードスター」の後を受け、1998年に登場した2代目のロードスターである。
偉大な初代と比べて全幅は5mm広くなり、時代の要請により全車エアバッグ付きになったものの、グラム単位の軽量化を超絶徹底したことで、車両重量の増加は最低限で済んでいる。
また初代の後期型から登場した1.8Lエンジンのほか、軽快な1.6Lエンジンが復活したことも、このNB型の素晴らしい点といえるだろう。
とはいえ中古車相場はけっこう格安。偉大な初代NA型を買おうとすると、上物の場合は今や200万円は下らず、失礼ながらボロめの個体でも100万円近くはする。しかしNB型であれば底値は40万~50万円ぐらいであり、まずまずの上物も140万円前後で見つけることが可能なのだ。
まぁ140万円も出すと(総額では160万円ぐらい)、ついつい偉大な初代のほうが欲しくなってしまうので、ここはもう割り切って50万~60万円ぐらいのお手頃NBに狙いを定め、自分なりにメンテナンスとカスタマイズ、そしてサーキットでのドリフト修業に励むのが正解となるだろう。
■2代目スバル レガシィB4(BL)1993年10月~1998年5月/中古車相場:約50万~170万円
「値上がりしていないMTスポーツ」といえばマツダ RX-8の前期型があって、それこそ車両20万円ぐらいから狙うことができる。だが前期型のRX-8はさすがにおカネがかかりそうであり、後期型は100万円以上となる場合が多いということで、3車種目にはBL系こと2代目のスバルレガシィB4を挙げたい。
「スポーツカーじゃないし、スポーティカーでもない“セダン”じゃないか!」とのツッコミも聞こえてきそうだが、まぁいいではないか。スポーツカーもそうだが「スポーティカー」の定義なんてものは、かなり曖昧というか人それぞれ。
2.0GT系に積まれたEJ20型2Lターボエンジンは最高出力280psであるということで(ちなみにATの2.0GT系は260ps)、そしてデザインもなんだかちょっといい感じであるということに免じて、この世代のレガシィB4はぜひとも「スポーティカーである!」ということにさせていただきたいのだ。
で、そのMTの中古車相場は、280psターボの2.0GT系は約50万円から。もちろん“極上モノ”は170万円ぐらいだったりもするのだが、70万~100万円ぐらいのレンジでもまずまず悪くないモノが探せる。そして、なかには「支払総額約60万円の2.0GTスペックB WRリミテッド2004」なんていうのもあったりする。
これら3モデルが今後値上がりするかどうかはまったくの未知数だが、「底値系MTスポーツカーおよびスポーティカー」というのはいつ何時、価格の面で化けるかわかったものではないのが昨今の常識。ご興味がある場合に限りだが、「買える価格のうちに買っておく」というのが、基本的には正解となるだろう。
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