様々な業態で注目されている「ファン」を作る活動。ファンというと、芸能人やアイドルグループを応援する人が思い浮かぶが、今や企業にとって、経営を大きく左右する重要なファクターと言っても良い。
ここで重要なのは「お客様」や「お得意様」ではなく、「ファン」を作るということだ。
自動車メーカーはファンを定義しやすい。商品を買って大満足し、さらに知人友人に広めてくれる人がファンだ。実際に私たちも、トヨタのファン、ホンダのファン、スバルのファンというように、各メーカーの愛好家たちを想像することは難しくない。
一方、自動車ディーラーではどうか。クルマを買ってもらい、整備に入庫してもらうだけでは「お客様」にとどまる。もっと強固な関係性となるファンは、ディーラーの活動においてイメージしにくい部分だが、今後ディーラーを存続させるためには、重要な存在だと筆者は思う。
かつてのチャネル制が無くなり、取り扱い車種は統合された。増えすぎた自動車ディーラーを淘汰する動きがあるのも事実だ。ディーラーが生き残るためには、ファンの存在がガキを握る。
本稿では、ディーラー存続のカギを握る、「ファン」の重要性を考えていきたい。
文/佐々木 亘、写真/佐々木 亘、AdobeStock(トップ画像=luckybusiness@AdobeStock)
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